競輪選手『古性 優作』とは?
競輪を少しでも知っていたら知らない人はいないであろう『古性 優作』
2021年、競輪選手になって10年目に初の『競輪グランプリ』初出場!
オンタイムで見てましたが、「え?これって決勝だよね?」と見直してしまうくらいのぶっちぎり具合。
(本人曰く、ゴールラインがめちゃくちゃ遠かったそうですが)
今年の賞金ランキング現在1位で、競輪場では「コショウ〜」の応援(檄?)が飛び交っています。
競輪グランプリ、出られるだけでもスゴイ
出場資格は、年に6回しかない「G I」1回優勝で出場確定、それ以外は賞金ランキング上位から、その中の9人。
今年の優作はそのG Iレースを3つ優勝しています。
実は小学生の頃から一緒に進んできた仲間
その頃は「ユウサク〜」の応援が飛び交う。
小学生の頃からBMXレーサーとして頭角を表して、マウンテンバイク4X(フォークロス)でも全日本を獲った優作。
同じチームには阪本 章史(BMX 北京オリンピック日本代表)、土井 昭(ダイアテックダート系全般サポートライダー)といった強烈に速いメンバーがいたから、常に速いライダーを追いかけていた。
当時は小学生〜中学生、特にマウンテンバイクの会場では周りの大人から可愛がられてもおかしくないけど、なにせ超絶テクニックと速さを兼ね備えており、可愛がるというよりは何と言うか‥スゴすぎて、もう純粋に応援するしかない感じ?
優作のバイク捌き
当時を知っていて競輪を見られている方は驚かないかもしれませんが、競輪界でも優作のバイク捌きが上手いと言われていますが、間違いなくここで養われた感覚です。
4XやBMXレースは、ダートの不安定な路面にバンクがあってジャンプもあって、8人(4Xは4人)同時にスタート、スタートゲートの捌き方一つで大きな差になる。
コースは3~400mほどなので、スタートからゴールまでバイクをコントロールしながらライバルと競り合う感じ。
今回の取材でも「自分が落車する理由が分かるし、落車しない感覚も持っている。速い競輪選手の中にも落車の理由が分からない人はけっこういる。その感覚は競輪よりも緻密なバイクコントロールが必要なBMXをやっていたから身についた」と言っていました。
ここまでハッキリ言える所にも強さが垣間見えます‥
Muc-offのLudicrous(ルディキュラス)ルブとウルトラソニックについて
12月22日岸和田競輪場で取材させてもらった。
競輪グランプリまで約1週間、本当はこんな時期に取材なんて受けてくれないのだろうけど、ダメ元で無茶振りしたらまさかの快諾!
目的は優作のバイクに付いているチェーンにウルトラソニックを施工させてもらったので、それの具合を聞きたくて。
元々Ludicrousをずっと使ってくれている(←流れはこのリンクより)こともあって、Ludicrous xウルトラソニック チェーン最適化プログラム(←詳細はこちら)の話しをすると興味あるということで、事前にグランプリ用のチェーンに施工していました。
これは実際に優作のチェーンの施工中。
簡単に言ってしまうと、超音波でルブをチェーンの奥の奥まで浸透させるヤツなのですが、細かいところは‥
でも、ルブの話し以外にも話しが盛りだくさんで、全く編集が追いつかないので、約20秒の予告編だけどうぞ⇩
※本編は年明けに順次公開していきますのでお楽しみに!
「このフレームで4億はかせいだで」
このGanwellのバイクは本番車、グランプリもこれで走るようです。
グランプリ獲ったら5億超えますね(笑)
4億稼いだというのは、いやらしい話しでもなんでもなく、相棒として助けてくれたって意味。
だいたい競輪場には同じ仕様のバイクを3台持っていく。
基本的には同じ仕様で。
落車して壊しても競輪場で貸してもらえるけど、どんなことがあっても自分のバイクで走りたいから。
自分で選べるのは”ルブ”くらい
「これはほんまに他と違って明らかに良い」
バイクはNJS(日本自転車振興会)の規格の通ったものでしか構成できないのです。
競輪は、公営競技(ギャンブル)であるため、そのレースにはお客様のたくさんのお金が賭けられます。そのため、通常のスポーツよりも公正で安全な競技を求められます。
そんな中で、自分の好みで付けられるのは”ルブ”くらいしかない。らしいです。
そして、マックオフのルブ(ルディキュラス)に対して優作は「これはほんまに他と違って明らかに良い」と言い切る。
正直に言うと、それまでルブにそこまでこだわっていなくて、競輪場に売っているもので選んでいたらしい。
(実際に周りの選手もそうしている人が多いのは事実らしい)
でも負けてから、アレやっとけばよかったとか言ってもどうしようもない。
ウルトラソニックx Ludicrousの事聞いたとき、内心「超音波のスゴいヤツかな?」と思ってた。
そういうのにも貪欲になって詰められるところ詰めていくのも重要だと語る。
優作が言うには、近畿は先輩方が築いてきた雰囲気がキッチリしていて、勝ち方・負け方は、自分も周りもお客さんも納得できるものでなければいけない。
昔と一番違うのはお客さんのお金がかかっていいること。
やはり、お客さんにも勝ってもらって気前よく「タクシーで帰るか!」ってなってほしいし、もし負けてしまって帰りの電車賃無くなったとしても古性があれだけやって勝てなかったのならしょうがない。というのが理想。
だからそのための準備は欠かさない。
やはり話題はついついグランプリに。
優作の強みや、グランプリに向けての気持ちをまとめています。
これだけはグランプリ前に公開しようと思ったので、是非ご覧ください。
「次は俺の番や」
12/24に行われた競馬のグランプリ有馬記念を制した武豊騎手、同じく12/24の競艇のグランプリ優勝戦を制した石野貴之選手を祝福した直後の自身のSNSへのこの投稿。
期待されているのを自覚している‥でも優作は、口先だけで言っているのではなく、しっかり自分の中で根拠がある気がする‥
競輪グランプリはいつ、どこで?
今年の競輪グランプリは、東京・立川市の立川競輪場で開催。
優作の出る競輪グランプリは12月30日(土)、出走は16:30!!
詳しくはこちらを→ https://www.tachikawakeirin.jp/keiringrandprix2023/
「ユウサク〜」から「コショウ〜」になったけど
小学生の頃からBMX そしてMTB で大活躍した“優作” として有名だった古性優作
そして競輪で今最も注目を集めるアツい選手である古性優作
今でもあの当時のアグレッシブなレース展開していて、見ててもおもしろい!
改めて、私たちは強烈に”優作”を応援します。
立場は違うけど、優作も私たちもずっと自転車に関わり続けている。
そんなメンバーが仲間である喜びと、ずっと攻め続ける姿勢に尊敬の気持ち、そして笑えばイイヤツな所に親しみを持って、今週の競輪グランプリの優勝とこれからの活躍を心から応援します。
最後にこちらの記事がすごく勉強になります。
優作も言ってたけど、モアケイデンスの内容はマニアックに答えたで‥