グラベルに最高なヘルメットをGET!?

グラベルライドに向けてヘルメットを新調
紅葉がどんどん深まり、普段グラベルバイクでよく行く林道も落ち葉が積もりつつあります。
秋のグラベルは、地面もフカフカで気持ち良いですが、落ち葉で隠された轍(わだち)や陥没で転倒のリスクがあるので
ヘルメットは必須アイテムになります。

一概にヘルメットといえども様々な種類があり、
MTBエンデューロ用、オールマウンテン用、ロード用、ロードエアロ系etc.
どのヘルメットが一番グラベルバイクに向いているのか悩みどころです。

今回、10月末に開催された野辺山グラベルチャレンジに参加させていただき、
初めて装着したABUS STORMCHASERがグラベルに向きかどうか、率直なレビューをしたいと思います!

野辺山グラベルチャレンジのライドレポートはこちらから。
今回リムが割れたり、いろいろハプニングもありました…

絶景を堪能、グラベル三昧な2日間。野辺山グラベルチャレンジ2022。

グラベルライドに選んだのはABUS STORMCHASER

選んだ理由1:丈夫そう
今までAirbreakerを使用していましたが、ベンチレーションも大胆な空き方をしています。
グラベルライドとなると、転倒リスクもいつも以上に身近なものになりそうだったので、見た目的にも丈夫そうなものを。
ABUS STORMCHASER
STORMCHASERは、最上級グレードのAIRBREAKERにも搭載されている、インモールド構造を採用しています。
アウターシェルと、インナーシェルが一体化することで強い強度を生み出します。
また、他社に比べて圧倒的に細かい、EPSビーズを多く使用することで見た目の美しさだけでなく、均一な強度がヘルメット全体に。
メインのEPSフォームの中にACTICAGEという樹脂のフレームを組み込んでおり、
万が一頭部を強打しても、EPSフォームで衝撃を吸収しながら粉砕することなく形を維持します。
また、後部のサイド部にも追加の補強フレームも入っていて安全性が高めてあります。

選んだ理由2:軽い
全体的に丈夫そう、でもAirbreakerと同じ重量(220g)と軽い!!なのが理由の2つめ。
過去にグラベルイベントに参加してきて、ヘルメットに欲しい性能は丈夫で軽いこと。
特に軽さは重要!!

首の負担を少しでも減らす
林道や砂利道を走るグラベルバイクは、落車のリスクを考えMTBヘルメットのように安全性を確保したいところです。
ただ、グランフォンド妙高や、野辺山グラベルチャレンジのように50km以上のロングライドのことを考えると、軽さも重要なポイントです。

グラベルバイクでは、ロードやMTBにはないダイレクトに伝わる連続した振動を全身で受け止めることになります。
また、下りのグラベルは、サドルからおしりを浮かせた状態+下ハンドルを持った姿勢を維持しなければならないため、首へのダメージが他のバイクよりも大変大きくなります。
ちなみに、私はロングライドを走っていて首ヘルニアの手前までいってしまったので、軽さは特に重要です。

そのため、安全を確保しつつ、より軽量で快適に長時間走行できることが絶対条件です。

今回走行した距離
DAY1 総距離 76km/獲得標高1940m/未舗装率 41%(約30km)
DAY2 総距離45km/獲得標高1300m/未舗装率 61%(28km)

2日間通してグラベルの割合が高く、首、肩、腰への負担が高いハードコンディションの道でした。
野辺山グラベルチャレンジ

〇個人的評価〇
軽さ ★★★
フィット感★★☆
涼しさ★★☆
長距離走行の疲労軽減度★★★
グラベルオススメ度★★★

距離を重ねるごとに感じる軽さ
ヘルメットの軽さは、今まで被った中でもダントツに軽く感じました。
個人的な考察にはなりますが、ABUSのヘルメットには、ZOOM ACE FITという機構が搭載されており、
後頭部のワイヤーアジャスターが頭の下まで伸びます。
ABUS STORMCHASER

そのおかげで、頭全体でヘルメットを支えるため、軽い力でしっかりとヘルメットを固定できるので
頭への圧迫感が少なく、とても軽い被り心地でした。
ABUS STORMCHASER

ロングライドでよく感じる「頭が下がる」(頭が重みに耐えられなくなる)という感覚は、STORMCHASERでは全く感じませんでした。
下の画像のように、MTBとグラベルでは乗車姿勢が大きく異なっており、同じ悪路を走行するとしても首への負担がはるかにグラベルの方が大きくなります。

そのため、ヘルメットはなるべく軽量のものが必要条件となります。
ABUS STORMCHASER
STORMCHASERはMサイズは220g、Lサイズでも240gとなっており、
ヘルメットの中でも軽量な部類になります。

安全性を確保しながらも軽量である点は、グラベル使用でも優れた性能だと感じました。

横広のアジア系の頭でも意外とイケるフィット感
ドイツブランドのヘルメットということもあり、典型的なアジア系の頭の私には合わないかと思いましたが、
決してそんなことなく、長距離を走行してもこめかみ辺りが痛くなることはありませんでした。
ABUS STORMCHASER
その理由とは、頭の前側から始まる「ハーフリング」と呼ばれるワイヤーのおかげで、
シェルの形状に左右されることなく、頭の形にフィットしました。

ABUSヘルメットの被り方のコツとして、普通のヘルメットのように一番奥まで被り切るのではなく、
初めにおでこで被る位置を決め、後頭部のアジャスターを下にスライドします。
最後にアジャスターが首にやさしく触れるところまで締め上げます。

この被り方で頭に圧迫感を与えることなく軽い被り心地で100km走っても疲れにくくなります。

なお、サイズはXLサイズまであるので、被れないということはほぼありません。

気温が低くても通気性は重要
当日の気温は-1℃~13℃と寒暖差が激しく、さらに平坦な道は少なく常にアップダウンを繰り返していました。
そのため、登りでは汗をかき、下りはその汗が冷えるという極限な状態でした。

そんな中でも、頭はかゆくなることはなく、スタートからゴールまで一度もヘルメットを外すことなく走り切ることができました!

Forced Air Cooling Technology[強制冷却テクノロジー]
ABUS STORMCHASER
7つの吸気口+16個の排気口を搭載しており、前方たくさんの空気を取り込んで、後ろの絞ったところから空気を放出することで
気圧が変化し、空気が冷えて涼しくなるという構造です。
後ろの形状がSTAR WARSのストームトゥルーパーのようで個人的に好きです(笑)
ABUS STORMCHASER
低速域(登り)でも、十分に空気が流れシェル内の換気ができるため頭が蒸れにくくなります。

ABUS STORMCHASER
入口が斜め上向きに風が入るようになっているので、頭全体に風が当たるような感じがします。

上位グレードのAIRBREAKERもダイレクトに風を感じる涼しさがありますが、
STORMCHASERはシェルの中で風が流れているような感覚があり、より頭が涼しく感じます。

汗が目に入らない
これは走行中に一番びっくりしたのですが、
どんなに汗をかいても顔の横から汗が流れていきました!

ヘルメットにはパッドがついているので、ある程度汗を吸い取ってくれますが、
パッドが飽和状態となった時、おでこから自然と流れてきて目がしみます。
今回はおでこからでなく、もみあげあたりを伝って汗が下りていきました。

あくまで私の考察ではありますが、通気性の良さでパッドが乾きやすいかつ、
STORMCHASERのシェルにはおでこ部分に空気を取り込む2本の凹みがあり、そこから外にかけては帽体に沿う様にパッドが続いているので
取り込んだ風が外側に抜けながら、パッド内の汗も外に流れているのではないかと考えています。
ABUS STORMCHASER

そして最後の決め手は、なんといってもカラーリング
そして、性能はもちろんなのですが、その前に重要視したいポイントはやっぱり見た目!!
ABUSは他のブランドよりもはるかに豊富なカラーバリエーションがあります。

元印刷工場だからこそ出せる発色。

その中で今回私が購入したカラーは、OLIVE GREEN

ABUS STORMCHASER

アースカラーをメインに、オレンジの差し色が入り個人的に一番グラベルにマッチしたカラーリングだと感じました。

もちろん、カラーは人それぞれ好みはあるので、これが絶対に良いとは言い切れませんが、
市販されているいろいろなグラベルバイクに合わせやすいカラーリングが多いのもSTORMCHASERの特徴ともいえます。

豊富なカラーバリエーションのおかげできっとご自身のフレームに遭うヘルメットが見つかると思います!

STORMCHASERの製品詳細はこちら

いかがでしたでしょうか。
これから紅葉が深まり、ますますグラベルが気持ちよくなっていきます。
くれぐれも落ち葉の落とし穴にはまらないよう、しっかりと安全を確保してナイスなグラベルライドを楽しみましょう!