カギのうんちくの続きです。
次は、セキュリティーに対しての認定についての引き出しを。
ABUSの破壊検査の様子
ABUSの最も大きな工場は、ちょっと南に行ったレーエという町に。
この工場の一番楽しい部屋が破壊検査の部屋。
もっとも強いU字ロックを、ひっぱたり、叩いたり、ねじったり、切ったりして攻撃をし続けます。
ここのファクトリーツアーの詳細はこちらに、興味があればぜひ。
この破壊検査ラボの上にこんな表記が。
これらのロゴは、他社含めてハイエンドな鍵のパッケージに記載されていることがあります。
これらは一体何?
自社x第三者機関
こちらは実は第三者の破壊検査機関のロゴになります。
有名なもので
イギリスのSOLD SECURE
ゴールド、シルバー、ブロンズの三段階で評価されます
オランダのART
5つ星までで評価されます。
泥棒の特性にもお国柄が現れる?
泥棒の窃盗スタイルも国によって違うらしいとのこと。
イギリスは、とにかく切断、てこでの破壊と、力づくのスタイルが多い。
なので、イギリスのSOLD SECUREはそういった破壊検査が中心になるとのこと。
少し北欧に寄ってくると、ピッキングなどのテクニックに頼った方法も入ってくるため、
ARTはピッキングも検査にはいってくるよう。
一番厳しいのは?
こちらはあまり見慣れないのですが、最も厳しいのは
デンマークのVAREFAKTAという機関。
ありとあらゆる手段で、3分間持ちこたえないと認定マークがもらえず、
しかも、事前に製品の図面の提出もあり、構造上の弱点まで調べられた上でとのこと。
さらに北欧のマイナス20°などの極寒での動作など、いろいろと厳しいよう。
でも、こんな厳しいVAREFAKTAもABUSのラボに研究に訪れるほど、ABUSのものづくり、テスト体制は一目置かれているようです。
連載情報