R5が誇るヒルクライムでの優位性 6kg切りを現実にする、1Xという完成形

Cervélo R5は、軽さを誇るだけのフレームではありません。

完成車として6kgを切るためには、コンポーネントを含めた「システムとしての合理性」が問われます。

その中で注目したいのが、SRAM RED E1 XPLR 1X(13速)という選択です。

これは2Xを否定するものではなく、R5というバイクの性格に対して、最も無理なく軽量化と実用性を両立できる構成だと言えます。


6kg切りは、構成全体で決まる

まず前提として、DURA-ACE、SRAM RED E1(2X)は、いずれも極めて完成度の高いコンポーネントです。

違いが生まれるのは、個々のパーツ重量ではなく、構成全体をどうまとめられるかという点です。


各コンポーネント重量から見る1Xの合理性

以下は、R5で6kg切りを狙う際に効いてくる主要コンポーネントの整理です。

駆動系・操作系の重量バランス(概算)

  • シフター
    • DURA-ACE:左右合計 約372g
    • RED E1 XPLR:左右合計 約409g
    → 数値上はDURA-ACEが軽量ですが、 RED E1 XPLRはワイヤレス構造により、後述する“周辺重量”を削減できます。
  • フロントディレイラー
    • DURA-ACE / RED E1 2X:必要
    • RED E1 XPLR:不要
    → 本体重量に加え、バッテリー・取付部材・設計マージンが丸ごと不要になります。
  • リアディレイラー
    • RED E1 XPLRはUDHフルマウント構造のため単体では重め
    • ただし、変速精度とチェーンマネジメントを1X前提で最適化
    → 安定した変速とチェーンラインを得るための「意味のある重量」です。
  • クランク+チェーンリング
    • 1Xはチェーンリングが1枚
    • 構造がシンプルで、実重量を抑えやすい
  • スプロケット
    • XPLR 13速はワイドレンジのため単体重量は増える
    • ただし、フロント2枚分を不要にすることでシステム全体では相殺されます。
  • バッテリー・ケーブル類
    • DURA-ACE:バッテリー×2+配線
    • SRAM AXS:完全ワイヤレス
    → 見落とされがちですが、6kg切りでは確実に効いてくる差です。

※各重量は社内調べ


1Xでも、ギア比は犠牲にならない

1X構成で最も懸念されやすいのが、ギア比です。
しかしXPLRは、13速という多段化によって、この問題を整理しています。

改めてそれぞれのメリット/デメリット

1xのメリットはチェーンラインを考えなくても、そのままリアのシフトができますが、デメリットは、クロスレシオにならないので、少し慣れが必要になります。

2xのメリットはクロスレシオになっているので、シフト変更時のトルク落差が少なく(0.15-0.2)なり、デメリットは、アウターからインナーに変速する際に本来ならリヤを重くする必要があります。

  • 2X → 理論上のギア数は多いが、 クロスチェーンを除外すると実際に使うギアは限定的
  • 1X 13速 → クロスチェーンがほぼ存在しない → すべてのギアを“有効なギア比”として使える

クロスチェーンとなり抵抗の増えるぞれぞれ4枚を除外した状態でギア比の高い順に並び替え。
1X XPLRにすると2Xで並べた場合に比べて3~4枚ごとに1枚分飛ぶ感覚です。

結果として、2Xで実際に使えるギア比レンジと、XPLR 1Xの実効ギア比は大きく変わりません。

さらに、1Xには

  • 変速判断がシンプル
  • 常に安定したチェーンライン
  • 登坂でのリズムが崩れにくい

といったメリットもあります。


R5との相性が良い理由

R5は、ヒルクライムを主戦場とし軽さと反応性が最優先されたバイクです。

この性格に対して、

  • フロント周りを軽くできる
  • 変速構造がシンプル
  • 有効ギアを無駄なく使える

RED E1 XPLRは、R5の性能を引き出す方向に、適した選択肢になります。


まとめ

1X XPLRは「妥協」ではなく「整理」

DURA-ACEやRED E1 2Xは、幅広い用途に対応できる、非常に完成度の高いコンポーネントです。

一方で、

  • Cervélo R5で
  • 6kg切りを現実的に狙い
  • 登坂性能を最大化したい

という条件を重ねていくと、

RED E1 XPLR 1Xは、軽量化とギア比を同時に整理できる構成として浮かび上がります。

削ったのではなく、不要なものを無くし、必要な性能だけを残した

それが、Cervélo R5 × RED E1 XPLRという1Xセッティングです。

FIVE BLACK / BRONZE
¥2,249,500 (税込)

R5 SRAM RED AXS XPLR 完成車重量: 5.97kg

SPEC

HEADSET FSA SL IS2 1-1/4, 45° x 45° / 1-1/2, 36° x 45°
FRONT THRU AXLE Cervélo Aero Thru Axle Front, M12x-1.5mm, 122mm length
REAR THRU AXLE Cervélo Aero Thru Axle Rear, M12x-1.0mm, 169mm length
FRONT WHEEL Reserve 34TA, DT Swiss 180, 12x100mm, 24H, centerlock, tubeless compatible
REAR WHEEL Reserve 37TA, DT Swiss 180, 12x142mm, XDR freehub, 24H, centerlock, tubeless compatible
TIRES Vittoria Corsa Pro Speed TLR G2.0 700x26c
CRANKSET SRAM Red 1 AXS E1, 48T Aero, DUB, with power meter
BOTTOM BRACKET SRAM DUB Ceramic, BBright
CHAIN SRAM Red E1
REAR DERAILLEUR SRAM Red XPLR AXS E1
CASSETTE SRAM Red XPLR E1, 10-46T, 13-Speed
SHIFTER/BRAKE SRAM Red AXS E1
HANDLEBAR/STEM Cervélo HB18 Carbon
SADDLE Prologo Nago R4 PAS LIGHTWEIGHT NACK
SEATPOST Cervélo SP33 Carbon
BRAKE ROTORS SRAM Paceline X Centerlock
ACCESSORIES Cervélo Front Computer/Accessory Mount 887,