40km/h基準で見えた「最新世代」の実力差
エアロロードの性能を語る上で、ひとつの基準となるのが40km/h巡航時の空力効率です。
アメリカの自転車メディア(CyclingNews)による最新世代モデル同士の比較テストでは、この条件下で現行Cervélo S5が極めて低いCdAを示しました。

差は数値としては僅かであっても、高速域で必要となる出力に換算すると確かな違いとして現れます。
数字が、そのまま速さの質を裏付ける結果です。
最新モデルであるがゆえの「比較の誤解」を整理する
今年発表された新世代モデルであることから、検証の文脈では旧型との比較が語られる場面も見られます。
しかし、同世代・同条件で並べた最新テストにおいて、新型Cervélo S5が最も優れた空力効率を示しているという事実に変わりはありません。

比較の前提を正しく揃えたとき、S5の立ち位置は極めて明確です。
CdAという数値が、そのまま体感につながる設計
Cervélo S5の空力性能は、単なるフレーム断面の話ではありません。
フォーク、ヘッド周り、シートチューブ、そして一体型コックピットまでを含め、空気の流れを乱さないための設計がシステムとしてまとめられています。

高速巡航での伸び。
踏み続けたときの失速の少なさ。
数値以上に「楽に速い」と感じられる理由が、ここにあります。
数ワットを積み重ねる思想が生んだ完成度
40km/hという速度域では、数ワットの差がそのまま脚への負担差になります。
Cervéloは、その数ワットを軽視せず、積み重ねることにこだわってきました。

剛性、重量、ハンドリングを犠牲にすることなく、空力を最後まで突き詰める。
この妥協を許さない開発思想が、今回の比較結果にも自然と表れています。
数値で見ても、基準として見ても選ばれる理由
最新世代同士を、同条件で比較する。
そのシンプルな前提の中で、Cervélo S5は現行エアロロードの基準点として位置づけられました。

派手な主張ではなく、検証の積み重ねによって見えてきた結果。
忙しい中でも「結論だけを知りたい」ライダーにとって、迷いを減らしてくれる一台です。

今、速さで選ぶならという問いへの答え
話題になるモデルが増え、情報が溢れる今だからこそ、条件を揃えた事実が持つ意味は大きくなります。
数値で見て、走りで感じて、思想として納得できる。
その三点が揃った結果として、Cervélo S5は今もなお、速さで選ぶための最適解であり続けています。

エアロロードバイク エアロ比較(CyclingNews調べ)

S5 モデルランナップ
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