元全日本チャンピオン佐野淳哉が考える cervéloが支えたVISMAの勝利

今季のジロデイタリアでVISMAは区間6勝を挙げ、総合優勝に加えて若手選手がトップ10入りを果たしました。さらにチーム総合優勝も獲得しており、チームとしての強さを存分に見せたのではないかと思います。

この成功には選手たちの努力はもちろん、チームとして勝利を追求し続ける探究心があったと思います。そして、その成功を支えた要素の一つに、機材であるcervéloの存在もありました。


高速化するロードレースとエアロ性能

昨今のロードレースは年々高速化しています。以前はタイムトライアルで重視されていた空気抵抗、つまりエアロ性能の低減も、今ではロードレースにおいて欠かせない要素となりました。

レース映像を見ていても、アタックの瞬間的なスピードが上がったというより、レース全体の平均時速そのものが恐ろしく速くなっていると、元選手の私は感じます。

この平均時速の向上は選手の能力だけで成り立つものではなく、機材のエアロ性能の進化も大きく寄与しています。

その中で、創設時からエアロ性能を追求してきたcervéloは、現代のレースシーンにおいて大きな強みを発揮しているブランドではないかと思います。


cervéloが追求してきた「速さ」

cervéloは、少しでもライダーを速く走らせることを理念として開発されてきました。見た目の派手さではなく、科学的なアプローチによって常により速いバイクの開発を続けています。

空力のために無駄なものを削ぎ落とし、ひたすら速さを追求する。その思想は、ライダーを1秒でも速くゴールへ送り届けるためにあります。

現代の高速レースにおいて大きな強みを発揮しているのが、創設時からエアロを追求してきたcervéloなのだと思います。


長時間の高速牽引を支える機材性能

VISMAの選手たちは先頭で隊列を組み、恐ろしい速度で集団を牽引していました。本来であれば大きな空気抵抗を受け、疲労が蓄積していくはずですが、彼らはそのペースを長時間維持し続けました。

もちろん、これには選手のパフォーマンス、チーム戦略、スポーツ栄養学など様々な要素があります。しかし、その一つとしてcervéloのエアロ性能も大きく貢献していたのではないでしょうか。

その結果、ライバルチームが次々と脱落していく中でも上位でフィニッシュし、ヴィンゲゴー選手の総合優勝とチーム総合優勝を手にしました。


チーム総合優勝が示す、cervéloの優位性

特にチーム総合優勝は、一人のエースだけが速くても獲得できるものではありません。3週間にわたるグランツールでは、チーム全体が高いパフォーマンスを維持し続ける必要があります。

そのためには速く走るだけでなく、少しでも走行時の負担を減らし、翌日に疲労を残さないことも重要です。

これこそが、レースシーンにおけるcervéloの優位性を示す一つの証拠なのではないかと思います。

自転車は速くなればなるほど、空気抵抗との戦いが大きくなります。

早くから空気と向き合い、その可能性を追求し続けてきたcervéloは、これからもロードレース界をリードしていくのではないでしょうか。

佐野 淳哉(さの じゅんや)

2014年全日本選手権個人ロードレース優勝。大学から始めた自転車競技で運動嫌いからプロ選手へ。2024年プロを引退。

現在は解説やインプレッションなど自転車に関わり、デフリンピックのコーチも行い文部科学省から表彰。

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