気軽に使える鍵といえばケーブルロック。
軽量でコンパクト、マウント付きのモデルもあり、店頭にもたくさんのメーカーがあります。
そのケーブルロックもピンからキリまで。
見た目はどれも同じように見えますが、何が違うのでしょうか?
ABUSの強みはあるのか?
今まであまり掘り下げたことのない、ケーブルロックをチェックしてみました。
ABUSのケーブルロックはここが違う!!
ここが違う!!その1
■ケーブルロックの構造
ケーブルロックは中心にワイヤーが通っており、その上に樹脂の層で覆っています。
この構造は、どのメーカーも基本同じです。
ただ、ここに大きな違いがありました。
ABUSのPRIMO5510K/180(太さ10mm)と他社のケーブルロック。
太さは変わらないためニッパーやワイヤーカッターは歯がかかりません。
ただ、一度外側のカバーをめくってみると、
中のワイヤーの太さが全く異なり、
他社のケーブルは3mmに対し、ABUSは6.4mmと明らかな太さの違いがありました。
大小様々ですが、他社ケーブルは一番細いもので3mm太いものでも5.4mmでした。
6.4mmもあれば、ワイヤーカッターの歯も通らないため、さらに大型の工具が必要になってきます。
「魔の1分間」を守る
唯一、大型工具が必要になるケーブルロック
泥棒が、迅速に「仕事」を遂行するのに、超えると嫌な時間、それが1分です。
ワイヤーカッターなどの小型工具から、この魔の1分間を乗り切れるのはABUSのケーブルロック。
ケーブルの編み方も違う!!
また、ケーブルの編み方や使用されているワイヤーの太さにも違いを見つけたのでご紹介します。
他社では0.48mmのワイヤーを7本1組で結っているワイヤーを7束で編んでいます。
他の鍵も多くはこの7本1組のパターンが多くなっています。
ABUSは中心にあるワイヤーは0.42mm19本組、外側は0.36mmワイヤー19本1組×6で覆っています。
中心のケーブルは太く頑丈に、外側はしなやかに。
同じ10mmのケーブルでもこれだけの違いが。
より強いケーブルロックができます。
ここが違う!!その2
◼️耐食性能
屋外で毎日使用するものですので、錆に対する耐性は重要事項です。
ABUSのロックは塩水噴霧試験を行い、自社で品質管理を行なって生産をしています。
そのため、錆に強い高い品質のロックを生産することができます。
チェーンロックにはなりますが、以前、1ヶ月間雨ざらしの状態で塩水噴霧をして実験を行った時の結果をご紹介します。
他社のモデルでは、実験から1週間ほどで錆が発生し始め、
ダイヤルが回らなかったり、キーが抜けなくなったトラブルが発生。
ですが、ABUSのシリンダーは、1ヶ月間検証を続けましたが、塩のこびりつきで動きは渋くなりましたが、
錆は発生せず使用できる状態でした。
屋外でほぼ毎日使用するものだからこそ、壊れにくさは大変重要なことになります。
詳しい実験結果はこちら↓
ここが違う!!その3
■工具不要の簡単マウント
ケーブルロックのもう一つの特徴として、
専用のマウントが付属しているものが多いです。
このマウントも各社同じように見えて、実際の使いやすさの違いがありました。
・フレーム側のクランプ
ケーブルロックのマウントには、あらかじめクランプ径が決まっているものと、
フレキシブルに調整できるものの2種類がありました。
前者のあらかじめ系が決まっているものだと、パイプのサイズに制限があり、太いフレームには取り付けできなかったりします。
また、工具が必要なものもあります。
後者のタイプであれば、パイプのサイズを選ばないため、どこでも取り付けることができます。
さらに、ABUS歯工具不要で取り付けられるので、気軽に付け替えできるのも特徴です。
・ワンタッチで固定
ABUSは鍵の固定も非常に便利でした。
鍵を固定する方法も各社いろんなタイプがありますが、
概ね、上から鍵をスライドさせるタイプです。
スライドさせる時、ストッパーが付いていないモデルだと、
固定しようとスライドすると、スカッと通り過ぎてしまい、なれるまで少しコツが必要です。
ABUSの場合、何も考えずヘッドの形に合わせてスライドすればカチッとはまり、
抜くときは両サイドのボタンをつまめば抜けるので、着脱が簡単です。
同じように見えて実は色々と違うところがあるケーブルロック。
見た目や値段だけではなく、実際の機能の違いで選んでみませんか?
ケーブルロックラインナップ
■太さ12mm
■太さ10mm
■太さ8mm