◆”チーム UA” CJ XCへの挑戦! vol.05

【3位以下なら即終了!】

暑くて長いインターバルを乗り越えての京都美山ステージ。
僕が年内にCJに参戦できるのが2戦のみなので、年内にエリートへ昇格するには今回でアドバンスへ昇格するのが絶対条件!

マスダはすでにアドバンス、そして3戦残しているので余裕がある。
ルーキーYも残り3戦。
いや、皆けっこうギリギリやで。

チャレンジクラス、僕たちには絶対に落とせない一戦だ!
もちろん他の選手も同じ心境で挑んでくる選手はいるはずなのでチャレンジクラスといえ難しいレースになりそうな予感。

※何度も言いますがこれは決してガチの速い人レポートではありません。
 本気で取り組んでいますが、イチ自転車好きの新たなジャンルへのチャレンジだという認識のもと、暖かく見守ってください。


〜インターバル期間の出来事まとめ(凝縮版)〜

【番外編①:シマノバイカーズで先輩後輩対決】

富士見パノラマのブース出展ついでに、マスダとルーキーYがXCに参戦。

CJ #2朽木、#3八幡浜とマスダが勝っていて、それ以来の直接対決で「アドバンス昇格済みのマスダが勝つ」と思っていたが…

結果:

  • 12位 ルーキーY(-1Lap)
  • 16位 マスダ(-1Lap)

なんと ルーキーYが1:42差で勝利!
序盤は競り合ったものの、登りでの差を下りで埋められず決着。

先輩マスダ、まさかの「参りました」


…いやいや、笑ってる場合ちゃう!(汗)


【番外編②:フリーライドゲームス合宿】

翌週も富士見パノラマへ。
ドイ・マスダ・ルーキーY(+1)で合宿モード。

●芝スラに挑戦

ドイとマスダは Unauthorized 33rpm
ルーキーYは初挑戦。
ドイは新品のタイヤを投入して、マスダのマネして超低圧にして勝負。

芝スラ結果:
1位 井本 26:65
2位 マスダ 27:00
3位 ドイ 27:07
21位 ルーキーY 29:97
まさかのドイ3位!現役DHエリート勢の中での快挙。

…でもマスダに0.07秒届かず、3位なのにマスダに「参りました」。嬉しさ半減
そして今回の1位、ダウンヒル全日本チャンピオンのイモト選手にも勝手に「参りました」(笑)

●ゲレンデDHも堪能

33rpmでBLACK11を全開で!

  • フロント:OHLINS RXF36 AIR/160mm
  • グリップ:UA 110 HalfCaramel
  • シューズ:GIRO LATCH
  • ブレーキ:BRAKING

この組み合わせが絶好調、乗り味安定&疲労も激減。なにげにグリップが良い仕事してる!
ルーキーYのDHレッスンも実施(下りまで強くなられたら困るんやけど!?)。

●45rpmでYBPへ

合宿の締めに45rpmで自走してYBPへ。
夏っぽく部分的に豪雨でした(汗)

本当に偶然、BMXライダーツルタくんも合流し、Yutaと3人でトレイン。
この歳になってもこうして遊べるのが自転車最高。

●入笠山クライム

翌朝は、イベント開始前に入笠山ヒルクライムへ。
14km・800m up をマスダ → ルーキーY → ドイ の順で登頂、負けた‥
完全に合宿やん。
前日に買っていたトウモロコシを食べる。
最高に甘くて美味しいのにびっくり。みずみずしくて喉も潤う〜


【番外編③:三重・勢和の森で模擬レース】

猛暑でトレーニングの質が落ちてきた頃、マスダから「集まってランチ賭けてレースしよう」とお誘い。

勢和の森MTBコースに到着し、コース設定の後、5周の勝負へ。

スタート直後にルーキーYが機材トラブル。
ドイとマスダの一騎打ちになり、僅差で追う展開だったが…
残り2周でドイが枝を巻き込みストップ!
そのまま マスダ → ドイ → ルーキーY の順でフィニッシュ。
マスダが松坂牛ランチをGET。うらやましい!

勢和の森ではダートジャンプやスラロームも満喫。
ビギナーからエキスパートまで楽しめる、なんて素敵な施設。


では、改めてここまでの状況を整理

  1. 3月のサイクルモードのときにBMXレーサー、MTBダウンヒルライダー、自転車競技未経験者の3名でクロスカントリー公式戦への挑戦が決まる
  2. チームオーダー発表「フルリジットのクロモリMTB+フラットペダルで、3人今年中にエリートクラスまで昇格しようね」→エリート昇格って厳しない?
  3. マスダが#3 八幡浜でチャレンジクラスで衝撃優勝し、一足先にアドバンスクラスへ昇格を決める
  4. ドイは年内に参加できる特別昇格可能なレースは  #7 京都府美山 #8 山口県深坂のたったの2戦。 
  5. #7美山(9月)でアドバンスクラスに昇格できないと、年内にエリートの可能性は消えてゲームオーバー。。。チャレンジ→アドバンス→エリートと昇格するには美山で1位か2位が絶対絶対条件。
  6. なお、マスダ、ルーキーYは最終戦の熊本県吉無田まで参戦予定。 



【9/7 #7 Coupe duJapon 京都美山Stage 南丹市美山町】

オフィシャルスケジュールではレース前日の土曜に試走時間が設定されているのだが、この暑さなのでそこは完全休息を狙い、ドイとマスダは前の週試走に。
レースコースは明確には分からないが、常設コースなのでキツいるーとを設定。
強〜烈っな暑さの中、ローカルとの模擬レースをさせてもらいレースのイメージを作った。

コースはフラットな芝生エリアを含み比較的に強度は低くて走りやすそう。
だだしめちゃくちゃ暑い!
なおルーキーYは前週も前日も試走せず、当日の試走のみでの参加。これがどういう影響が出るのか?出ないのか?

【アドバンスクラス】

ということで、早速レース当日。
試走も済ませ、先にアドバンスのマスダのレースだ。
フルコースを4周16kmで行われる。

前回のゆぶねステージでチャレンジクラスでぶっちぎり(当たり前)で優勝した中原選手がアドバンスクラスに参戦してきた。
福島には行かなかったのか‥これで今回の昇格枠は実質1になったな。

スタート!前列でフラットペダルのマスダが勢いよく飛び出しフラットな芝生エリアへ。気合いが入っている感じがする。前の方で山の中へ入っていった。

さすがにそのままは厳しいだろうと思ったが中原選手に次いで(大きな差だが)2位で帰ってきた!

「まさか昇格あるのか⁉︎」と思ったが、2周目3周目と重ねるごとに徐々に順位を落とす。
最終的に4位でゴール。
結果的には4位だがスタートから昇格を狙った攻めのレースを見せてくれたのでモチベーションが上がる。

その反面、一瞬昇格しちゃうのかと思ったので内心ホッとしたわ〜(笑)
そもそも追い詰められてるのに、ここで上がられると変なプレッシャーだけが爆上がりや。

ついにきた【チャレンジクラス】

まさに「背水の陣」、リアルに「背水の陣」
ここで昇格できないとその瞬間に「年内にエリート」が消滅。ここまでの半年が無駄になる。
可能性を繋ぐには2位以内が必須!
ここまで最高リザルトが7位だが奇跡を起こすしかない!
ただし、奇跡を起こすにはせめて3〜4位くらいまでには位置するのが前提だ。

今回僕にとって追い風が吹いている。
というのは、チャレンジクラスは芝生エリアを多く含むショートコースを4LAP 6km!
つまり苦手な登りがほとんど無く、ほぼフラットのショートコース!芝生エリアも山側も常にクネクネと曲がっていてコーナリングテクニックが活きる!さらにハードテイルの45rpmはフルサスよりペダリングロスが少ない。そして左右の切り返しも得意なバイク!キターーーッ‼︎

つまり「今回上がらんかったら、いつ上がれんねん⁉︎オレ頑張れ!」

スタートは最前列のど真ん中。ルーキーYは2列目。気温はかなり高いが、おそらく20分以内に終えると予想してスタート前にボトルの水を飲み、残りを捨てて少しでも軽量化。
今回はダイアテックのスタッフがXC部の応援に来てくれているのでオフィシャルを含めて2か所のフィードが使える。

作戦としてはスタートで飛び出し3周目まで邪魔されずにハイペースで逃げる。ただしラスト一周に入るときに僅かにチカラを残しておき、短い登りを気合いで踏切れたら完璧。

距離が短いので1秒を争うレースになるかもしれないのでフィードも使用せずに行くぜ!(かなり本気モード)

スタート位置もイン側から2番目。
内側の先週の様子を見ながら、スタート前に出て中心寄りから左コーナーに入るイメージ。

スタート!

ここはフラットペダル + BMX racerの得意分野でスルッと予定通りトップへ出る。
イメージ通り、コース中央あたりから左コーナーイン側をかすめて理想的なラインでスピードを乗せたまま僅かな下りでプッシュでさらに加速して勢いつけて芝生へ突入。
パワーをあまり使わずライン取りに全集中して効率よく速さを出す。

予定通り先頭のまま山エリアに入る。
ルーキーYも3番手と良い位置を取れている。自転車競技歴が浅いのにやるな!

山エリアも立ち上がり重視の効率よいライン取りに集中。
登りが少ないせいか、いつもより脚の調子が良い。これはイケるかも?

ルーキーYが2番手に上がってきてすぐ後ろについてきた。

強引なブロックはマスダにしかやらないが(笑)、簡単にパスされる訳には行かないので、絶妙にパスされにくく自分もロスしないラインで走る。これは長年の経験で後ろを見ないでもできる。
僕をパスするには根っこや草の上を走る必要があるのでルーキーYは小さなミスとパワーロスで徐々に削られていく。

2周目に入ってもペースを維持する。ルーキーYもすぐ後ろに着いてきているが焦らず対応し続ける。
フィードでは水を差し出してくれてるが、感謝の気持ちを持ちながら全てスルー。

山側に入るといつの間にかルーキーYが3番手に落ちていてすぐ後ろに別の選手がついている。追い上げの勢いがあるので抑え切れるか?

登りの緩やかなコーナーでパスされにくいラインを走っていたが、イン側の凸凹の草のラインをパワーで他のライダーにパスされてしまった。
ここで焦らずなるべくついていくことに。

3周目もトップと1秒差くらいの2番手で山側へ。
3秒後ろくらいの3〜6位パックに4位でルーキーYが粘っている。やはり1秒を争う展開になってきた!
山側の根っこセクションで少しミスしてトップの選手と5秒差くらいになり後ろは3秒差ほど。

これは「奇跡、適応内の位置!」チャンスを掴め!

最終ラップへ。脚も心拍もかなり上がってきたが予定通りほんの少しだけ余力がある。この余力にアドレナリンをミックスさせて爆発や!
(つまり気合い)

集中力を発揮して芝生エリアは効率よく上手く抜ける。そしてラストの山側へ!

みんなフルパワー!

運命のリミットラインとなる3位の選手がすぐ後ろに迫っているので、小さなミスや油断は許されない状況。
しかし後ろばかり気にせずトップに追いつこうと頑張る!
でもトップの選手も後ろ姿でめちゃくちゃ踏んでるのが分かる。

さすがに脚もスタミナも限界だったが最後の登りもダンシングで踏切る。
ここからゴールまではいくつかのコーナーを含む下りとフラットな直線。
コーナー入り口もマスダからのアドバイス通り減速とラインを丁寧に行い、コーナー出口の加速重視で抜ける。そして全力ダンシングの繰り返し!

ついに!!

最終コーナーも抜け全力でゴール!
奇跡的に2位!!
これによってチームオーダーの「年内にエリート昇格」に首の皮一枚繋がった。
もちろん優勝したかったがベストは尽くしたので本当に満足。嬉しい気持ちがあるけど、本当にホッとした。。。

ルーキーYは4〜6位争いで少しの差で6位フィニッシュ。
僕と10秒ほどの差だったので事前に練習に来ていたら結果は違ったかもしれない。

レース後はしばらく立てない‥本当に立てない(笑)

あとで気付いたが僕に続いて3位でゴールした選手はチャレンジと同時スタートしたオープンクラスのトップの選手だったらしい。
じゃああんなに必死に逃げなくてもよかったやん!(笑)ということでルーキーYのリザルトは5位。

ちなみにトップの選手はシクロクロスのE1、僕の後ろの選手はM1の選手だったらしくそりゃ速いわ!
コースが自分向きじゃなければこの結果は出なかったでしょうね。

念願のお立ち台

表彰台には上がり慣れているトコロはあるけど、この日の表彰台は格別だった。

本当に死力を尽くし、良いレースができたので、お互いを讃え合えました。

そしてルーキーYから恒例の「参りました」を頂きました。(笑)

さぁ、次へ

次回の下関は僕の年内CJラストレース。
全く自信はないが全力で準備して初アドバンスクラスで奇跡を起こすしかない!

ルーキーYもエリートに上がるには下関でアドバンスへの昇格が必須!
そしてマスダもアドバンスで足踏みをしているのでそろそろ昇格したいところ!

「オレたちの挑戦はまだ終わってない‼︎むしろここからがオモロイねん‼︎」
はたして追い詰められたダイアテックXC部の運命は⁉︎

え?まだ乗るん?

ギリギリ首の皮一枚で昇格を決めた帰り道に、大泉緑地でBMX racingのトレーニングを開始。
次戦のCJ#8 エコピアの森の2週間後10/11-12 にBMX racingの全日本選手権に出場する。
次戦のCJがラストチャンス、BMX racingもマスターズディフェンディングチャンプとして負けられない!
つまりどちらも本気で取り組む必要がある。

47歳の僕にはキャパシティが完全にオーバー?!
でも逆に言うと今日より若い日はない。なので突き進むしかない。Let’s gooooo‼︎

【とにかくレースはレース、勝ちたい】

次回もチームオーダーをクリアするには本当のラストチャンスになる山口!
何気にチーム全員追い込まれているぞ。

短い期間だがしっかりやり切って山口でも入賞して昇格しよう!
次回、Vol.6 またも崖っぷち山口 に続く