本物を作り続けるためのアメリカ製という選択肢

ENVEがアメリカ製造にこだわる理由

2007年に最初のホイールを販売して以来、ENVEはアメリカ国内でのモノづくりに一貫してこだわっています。デザインやマーケティングのみに注力する他のサイクリングブランドとは異なり、私たちは「本物を作り続ける」ことに誇りを持っています。

ユタ州オグデンにある広大な本社施設(約7,400㎡)では、新製品の開発・ホイールやフレームの製造をしており、自社開発、生産を行うことで製品の品質性能を保っています。


なぜ“自社製造”が重要なのか?

スピード感ある開発体制

新製品の構想から製造まで、すべてを自社施設内で完結できる体制により、アイデアを素早く現実の商品に変えることができます。

たとえば、アジアの工場へ外注であれば新しい金型の作成でも数週間から数ヶ月ようしますが、ENVEでは数日で完了し、テスト後のカーボンレイヤリングの調整も瞬時に可能です。

このように、製造プロセスを完全にコントロールすることで、試作段階の改良を迅速に繰り返しながら、数十回、時には数百回にも及ぶ試行錯誤を経て、理想的な製品を販売しています。


フレキシブルな生産体制

製造を自社で行うことで、大量在庫に依存せず「必要な分だけ、必要な時に」作るという柔軟なスタイルを実現しています。

この仕組みにより、複数モデルのバリエーション展開や、ワンピースハンドルバーの豊富なサイズ、さらにはカスタムロードバイクのような特注対応(アメリカのみ対応)も可能となりました。

このようなオーダーメイド体験は、自社製造と受注生産型の体制なしには成立しません。
大量生産品より少し時間がかかってしまいますが、使用する一人ひとりにとって“理想の製品”を提供することを目指しており、この柔軟な製造体制こそがその約束を支えています。


単なるコストダウンでは得られない価値

外部委託は一見コスト削減に見えるかもしれませんが、私たちが追求する「品質」や「革新性」とは基本的に両立しません。

カーボン製造のプロセスは非常に繊細かつ高度なものであり、ENVE製品を制作する職人は6か月間の集中的なトレーニングを経て初めて商品生産が可能になります。
このこだわりのクラフトマンシップによって、ENVEは約20年にわたり精密な品質基準を維持してきました。

とりわけ、UAEチーム・エミレーツ-XRGのようなワールドチームを支えるパートナーシップでは、この精度が不可欠です。

また、自社で製造工程をすべて管理することは、独自技術や特許の保護にもつながり、ENVE独自のライド体験を守る手段でもあります。


すべてが米国内生産ではないものの

しかし、ENVEのロゴが付いたすべての製品がアメリカ製というわけではありません。

リム、ワンピースハンドルバー、フレームに関しては、ユタ州オグデンにて誇りを持って製造しています。
単に“アメリカ製”という場所が価値を生むのではなく、

細部まで妥協なくこだわった革新的かつ緻密なプロセス

こそが、ENVE製品を他と一線を画す存在にしているのです。

MADE IN USA商品

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