新型Cervélo R5が求めたのは、単に数字を軽くすることではなく、その先にある「バランス」です。
手に取るような軽さと、踏み込みに負けない強さ。この2つが揃ったことで、厳しい登り坂でも最後まで信じて踏み切れる「最高の相棒」になりました。
なぜ、これほどの走りが実現したのか。その詳細に迫ります。

「山岳最速」を裏付ける驚異の軽さ
注目すべきは、やはりその重量です。
- フレーム:649g
- フォーク:306g
(※サイズ51 / 実測値) - 完成車重量:5.97kg
完成車で6kgを切るその軽さは、UCI規定(6.8kg)を大きく下回るほど。
ヒルクライムは、結局のところ「重力に抗って、自分とバイクを上へと運び続ける」ものです。どれだけ技術が進んでも、登り坂で「軽さ」が一番の武器であることは、今も昔も変わりません。
この圧倒的な軽さがあるからこそ、R5は「山岳最速」であり続け、ライダーにとってこれ以上ない心強い味方になってくれます。


細部へのこだわりが生んだ「振り」の軽さ
R5の真価はフレーム単体だけでなく、バイク全体で約400gもの減量を果たした「徹底したこだわり」にあります。
フレーム単体で46g、残りの326gはボルト1本に至るまで、パーツ一つひとつを見直して積み上げた結果です。この細かな積み重ねが、ダンシングをした時の「振りの軽さ」と、機敏な動きを一段上のレベルへと引き上げました。

快適性と最新スペックの融合
ライダーとバイクの一体感を高めるため、コクピット周りも一新されました。
新設計のワンピース・エアロハンドルバーの採用により、約150gの大幅な軽量化とスッキリとしたケーブル内装を両立。

足回りには現代のレーストレンドを象徴するアップデートが施されました。最大34mm(29C最適化)まで拡張されたタイヤクリアランスにより、路面状況に合わせた柔軟なタイヤ選択が可能です。

実際に32mmのタイヤを履かせてみても、チェーンステーとの間に5mmの工具がすんなり通るほどのゆとりがあることに驚かされます。
メカニカルトラブルへの備えも万全です。UDH(ユニバーサルディレーラーハンガー)の採用により、パーツの入手性が向上しただけでなく、変速精度の安定も実現しました。

現代のレーシングバイクが、たどり着いた形
軽さ、剛性、そして快適性。
本来ならぶつかり合うこれらの要素を、この驚くほど軽い一台の中に、理想的なバランスでまとめ上げました。
まさに今のレーシングバイクの「完成形」とも言えるR5は、あなたのヒルクライムを、これまでとは全く違う体験に変えてくれるはずです。
次回は、どのようなライダーにこのR5がフィットするのか、さらに掘り下げてご紹介します。



