BROOKSのサドルは自然の素材を使用して生産されているものが多数あります。
代名詞であるレザーサドルは自然素材を使用している代表的存在。
取り扱いやそれぞれの個体差などご質問頂くことの多いものを改めてご案内してみます。
■Q1 レザーサドルにオイルを塗る頻度は?

◯ サドルがおしりの形に馴染むまでの慣らし期間は、【この作業を比較的頻繁に】行ってください。
◯ 慣らしが終わったその後のケアは【3~6ヶ月毎】で構いません。
上記はオフィシャルサイトでご案内しているオイルを塗る頻度。
ここも使用状況が人それぞれなので数値化は難しいのですが、気をつけていただきたいのは皆さんオイルの分量を多く塗りすぎてしまうことが多そうです。
① 慣らし期間の塗る頻度 → オススメは月に2〜3回程度、ただしオイルの分量は薄くやっと塗り伸ばせるくらいにしてください。
新品のサドルは硬い状態からのスタートですが、指で押して弾力を感じるようになったり坐骨部分に凹みが見え始めたらすでに馴染み期間は終了です。
② 慣らし期間終了後のケア → 季節の変わり目を目安にすると覚えやすいかもしれません。
■慣らし期間を準備して頻度高く塗ったほうがオススメな場合
① 少しでも早く馴染ませたい方は、多少頻度高く。
② 体重が軽くてサドルに力が掛かりにくい方
■特に頻度高く塗るような準備期間を作る必要性が低い場合
① 体格がしっかりしており体重のある方
② 10年レベルで少しでも長く革を生かして行きたい方
③ SWALLOWサドル
革の弾力を活かした設計のサドルです、慣らし期間を用意しなくてもすぐに革のしなりを出してくれます。
④ SOFTENEDレザーサドル

柔らかく、慣らし期間を必要としないオイルドレザーを使っています。素材の特性的に慣らし期間を作る必要はありません。
オイルを塗ることで表面の色味も変化します、新品にオイルを塗るといきなり別のサドルのように変わります、お気をつけください。
注) どのケースでもオイルの塗りすぎは革を柔らかくしすぎてしまったり、カビの原因となることがあります。
■Q2 SWALLOWサドル、このサドルの取付上の注意点
先述にB15 SWALLOWサドルが出てきましたので、こちらでよく頂くご質問を
取り付け位置はサドル下をチェック!
B15 SWALLOWはサドル裏に革の接続箇所を作っています。
ここがシートポストのやぐら(サドル固定部分)と干渉してはダメージを与えてしまいます。

まずは正解の取り付け位置
シートポストやぐらの金属部分がサドル下の接合部に干渉することなく余裕があります。
革とやぐらが干渉してない?

こちらはダメな例
写真では干渉していませんが、サドル下の革の部分がこのまま下がってくるとシートポストにあたってしまいます。

体重をかけてサドルを押し下げるとこのような感じ、実際に全体重をかけたらもっとサドルはしなります。
すでにやぐら上部のプレートにレザーが乗っかっている状態ですね。
この取り付け位置はサドルの革を破断させてしましますので注意です。

このように、干渉している状態は指で局所的に革を押し込んでいるのと同じことになっています。
マルで囲った部分に想定しない負荷をかけてしまい、革が破断してしまいます。
体重が掛かり、サドルがしなった時を想定してサドルの前後位置を確認してください。
この部分の革の破断は製品不良ではなく、ほぼ全てこの取付の問題から起こります。
取り付け時には乗車前に一度チェックを!
VOL.2へ続く