BROOKS レザーサドル Q&A 【VOL.2】
自然の素材だからこそ
革の特徴や個性について知っているとより愛着が湧くかもしれません。
BROOKSのレザーサドルについて革の個体差としてご質問を頂くこともよくあります。
今回はその革の個性についてBROOKSサドルにも見られる特徴的なものを紹介してみます。
■Q1 革に筋のような傷みたいなものがついている、これは使っていて不具合出ないの?
【血筋 Veininess】
この模様のようなものを「血筋(ちすじ)」といいます。
これは、皮膚の下を走っていた血管の痕が革に残ったもの。
葉脈や稲妻のような模様となるのが特徴です。
血筋は革につきもの。
革の独自な表情として取り入れられており、革の個性として認知されています。
血筋は合成皮革にはない天然皮革だけの独特な模様です、これがあることは本革が自然の産物であるという証しでもあります。
【バラ傷 Scratches】
外で飼われている牛や豚の皮膚には、柵や植物にぶつかった際に傷ができることがあります。
もちろん、動物ですから喧嘩をすることも。
これらの傷痕が革に残ったものが「バラ傷」です。
人工素材にはもちろんつくわけもなく、天然素材である証拠でもあります。
バラ傷は革にランダムに付きますのでわざわざ避けてカットをすると無駄が多くなることから、強度的に問題がでないような傷であれば自然に取りれられることが多いです。
【トラ Wrinkle】
天然素材であるがゆえに、革には元の動物の身体的特徴が色濃く残ります。
元の革にあったシワなどをならした際に、シワのひだ部分が周りより薄く均一に染まらず縞模様のように見えることがあります。
その表情がまるで虎の縞模様に見えることから「トラ」と呼ばれています。
革の表情を豊かにする特徴として親しまれています。
ひとつとして同じものはない
それぞれ製品になったときには様々な表情として現れてきます。
BROOKSは素材の特性上、現れてくる革の表情や手作業で作り上げる過程で出てしまう使用上問題のない歪みなどは製品として流通します。
1個たりとも全く同じ顔が無いのは人間の顔と同じですね、これもまたBROOKSサドルのひとつの楽しみとして味わってみてください。
VOL.1もぜひご覧ください。