サイクリングバックパックの3ポイント

1. 背中の通気性
2.動きやすさ、ズレにくさ
3. バックポケットが使えるか

増える荷物

スポーツバイクでロングライドやサイクリングを行うときに悩んでしまうのが荷物の量。
短時間でのサイクリングやトレーニングでは必要最低限でよいですが、距離や時間が伸びると自ずと荷物が増えてきてしまいます。
自転車に取り付けるバックも人気がありますが、バックパックを背負う方も多いのではないでしょうか?

サイクリングジャージを着用していて通常のアウトドア用のバックパックを使用した時の問題は、

  • 背中ポケットが使えない
  • 背中でバックパックが動く(閉めると苦しい)
  • エアロ効果を損なう
  • 背中の熱が逃げない

このあたりではないでしょうか。

ASSOSの本拠地スイスでは山の麓は暖かく、山間部はシェルやウォーマーなどが必要なほど寒くコンビニや自動販売機などもなく食べ物や飲み物が簡単に手に入らない環境であることが多いです。

そのためASSOSは、自転車の上でも

「背負いやすい」「ずれにくい」「背中の熱が篭らない」

バックパックを開発しました。

長年愛されるバックパック

右側は前作

「GT SPIDER BAG C2」(GTスパイダーバッグC2)はASSOSのサイクリスト用バックパック。
2000年代初旬に発売が開始されたスパイダーバッグは一度生産が停止しましたが2016年頃から復活。
現在のモデルは4世代目となっております。

サイクリストに合わせた進化

サイクリストに合わせて製作されたスパイダーバッグは通気性が高く背中が蒸れないのにペダリングやダンシングをしてもバッグは動かない。

さらにジャージを着てもバックポケットも使えるデザインによりサイクリストに愛されています。

背中の熱を逃がす素材

背面はMESH 3D(メッシュ3D)という厚手のメッシュ生地を採用。

大きめのハニカム構造により通気性とクッション性を併せ持ちます。

背中の通気性に注目が行きがちですが、前面の生地も大切です。
背中から排出される熱や湿気がバックの中にも伝わるので表側には透湿性が求められます。

スパイダーバッグの表側に使用される生地はAIR BLOCK 888(エアブロック888)。

ウェア選びの難しい春秋用ジャケットMILLE GTS SPRING FALL JACKET C2のメインのファブリックにもなっており、透湿性、耐水性に優れています。

AIR BLOCK 888のおかげで内部の湿気は外に逃げドライに保ち、外から多少の雨や路面からの跳ね上がりの水分からバッグ内部を守ります。

ショーツで培われたズレない技術

どれだけ涼しくても体の動くライド中にバッグがズレては意味がありません。

ASSOSの大定番ショーツで培われたストラップ技術を活かしライド中ズレないストラップの開発に成功。

一見ASSOSのビブストラップと同じように見えますが、このストラップはスパイダーバッグ専用のストラップ。ビブストラップと同じようにねじれを防止するスタビライザーを搭載するなど今まで技術をうまく活用しています。

ビブストラップに比べスパイダーバッグのストラップは伸びにくくストラップの上下には伸縮性の高い素材を使用。
体型やポジションに合わせて体にフィットさせてくれます。

見た目以上の収納力

小さなシルエットですが、容積は3.5L。前作のスパイダーバッグが3Lだったので0.5L容量がアップしました。
補給食やスマホなどはもちろんのことバックポケットでは持ち切れないシェル、グローブのアパレル類などサイクリング時に持ち運びたいものを入れることが可能です。

また、ライド途中で買い物や家族へのおみやげなど、バックがないと購入を躊躇うシーンでもこのバッグがあれば大丈夫。

前作まで1ポケットでしたが3ポケットへアップデート。
ファスナーが付いているので荷物の出し入れが簡単。

メインのポケットには仕切りが1枚あり、スマホや財布などわけて収納することが可能です。
またファスナーを締め忘れて走り始めても全て落ちないように生地が1枚施されています。

左右のポケット独立しているのでスマホやハンカチなどすぐに取り出したいものを入れるのに便利です。

サイクリストのために作られたバッグだから

サイクリストのために考えられたバッグだからこそ小さめなデザインでバックポケットも今まで通り使用可能です。


誕生から15年以上経った今もコンセプトが変わらず

「背負いやすい」「ずれにくい」「背中の熱が篭らない」

を貫き世界中のサイクリストから愛され進化し続けています。


ASOSS サポートライダー 佐野 淳哉選手 インプレ

外観

非常にコンパクト、初見ではこれでは全然荷物が入らないのでは無いかと思うくらいコンパクト。
メインの気室は、仕切りが一つあって、薄めの荷物はそこにほとんど入れることができると思う。
私はここに主に紛失したくない財布を入れる。

他には防寒缶具を入れたり、写真のようにアクションカメラとそのアクセサリーを入れておく。これらくらいのものを入れたくらいであればまだ余裕はある、大きめのモバイルバッテリー充電アダプターも余裕で収納できる。

サイドに小型の気室があり、ここには硬質の小物類を入れる。

普段はかぎ、やイヤホン、充電ケーブル等を入れておく、生地が柔らかいので、物の形に変形してくれるので、結構雑に入れてもOK、ライド中にはありがたい使い勝手である。

使用感

先日、静岡から東京浅草まで走ったのだが、上記の荷物を入れても背中で暴れることはほとんどなかった。

肩紐に当たる伸縮性の生地が(ショーツのビブ部分と同じ素材?)背中で荷物が暴れることのないようにピッタリ背中にフィットさせてくれる。

登りでダンシングしても気室部分がぐらつくことはなかった。

また、ライド中は背中も相当汗をかくが、材質の通気性が良いため、背中が不可になる程群れる感じはしなかった。

バッグ自体は汗で濡れてしまうが、洗濯も可能なため、バッグも清潔を保てる。

日帰りのロングライドの荷物ならこのバッグで十分対応できるし、夏場であれば1泊ならこのバッグで行ける気がする。

これから暑い時期なので、このバッグに氷を入れて走れば、体を冷やしつつのロングライドもいいような気がする。


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