ライトシェルの3ポイント

1. 場所によって防風、撥水、浸透の役割が変わる
2.浸透性が高くシェルなのに蒸れない、体温が下がると冷えやすい
3. 完全防水ではなく少し濡れることが前提


10℃以上の寒暖差も起こるこの時期は朝夕と昼間のウェア選ぶ基準は別物になります。

低い気温や冷たい風から身を守るにはレインジャケットやウィンドジャケットが必要ですが運動強度が高くなると体温が上がりシェル内で温度が上がりすぎてしまう場合があります。

グランフォンド八ヶ岳にてライトシェルを使用しましたので快適性をご紹介します。


グランフォンド八ヶ岳

参加したのはグラベルライド。
約75km(獲得標高1700m)を走るイベントです。

イベントでなければライドをあきらめるレベルの雨が早朝から降り続けており少し気分も下がりましたがライトシェルをテストするには最適なコンディションです。


レインジャケット+ウィンドジャケット÷2

今回使用したのはEQUIPE RS ALLEYCAT CLIMA CAPSULE TARGA(エキップ RS アーレーキャット クライマカプセル タルガ)というライトシェルジャケット。

ライトシェルジャケットとは?

レインジャケット+ウィンドジャケット÷2

しっかりとした生地で雨を防ぐレインジャケットと薄い防風素材を使用し、風を防ぐウィンドジャケットの特徴を併せ持つライトシェル。

EQUIPEシリーズという事もあり運動強度が上がり体温が上がっても透湿性も兼ね備えるため暑くなりすぎません。


場所ごとの役割

場所により生地を使い分けることにより、防風性、撥水性、浸透性を兼ね備えるジャケットとなっています。

胸部

防風/撥水/反射
シェルに求める機能を1まとめ

防風性、撥水性、伸縮性、反射性を持つシルバーストームテキスタイルを使用。
ライディングポジションをとった際に一番風に当たるこの位置には撥水性と防風性を持つこの生地を使用し雨に降られた後の冷えを防ぎます。

襟/腕/脇腹

撥水性はと引き換えに浸透性を高める

雨に当たりにくい箇所や濡れても不快感の少ない首周り・肘から手首、肩甲骨から腰までの両サイドには、伸縮性の高いプッシュプルテキスタイルを使用。

動きやすさ、エアロ性能を重視し雨に濡れる素材ですが使用されています。
濡れる素材のため、襟上、裾下には止水加工され内側へ雨が入り込むのを防ぐ対策がされています。

背面/腹部

降る雨や、路面からの跳ね返りなど濡れやすい腹部と背中の一部は耐水性の高いYUBARIテキスタイルを使用。

背中中央に反射素材を配置することでシルバーストームテキスタイルの反射に加え視界が悪くなりやすい雨の中での視認性を高めます。

ダブルファスナー

温度調整
ライド途中もバックポケットへアクセス

ファスナーはダブルシッパー式を採用。
体温調整やシェルを着たままでも背中のポケットへのアクセスを容易にしています。


実際に使ってみて

イベント当日の予想天気が最高28℃最低18℃の曇りとされており、

秋冬用の半袖インナーにサマージャージ+ライトシェル。
サマーショーツにニーウォーマー、秋用ソックス。

のレイヤリングで挑む予定でした。

しかし、当日ニーウォーマーを忘れてしまいほぼ夏のレイヤリングにライトシェルを羽織るだけに…
さらに曇り予想から雨に変わり最終的には最高22℃最低15℃の気温と雨とどう向き合うかが重要になってしまいました。

マルチに使えるものはどれも中途半端だと言われることが多いですがこのジャケットはその限りではありません。

確かに、完全に雨を防ぐことも風を防ぐことも出来ませんが出来ないバランスがちょうどよかったです。

ほとんどアップをせずに走り始めましたがスタートしてすぐの下りでは寒さを感じやすい体には直接風が当らず寒さに凍えることもありません。
雨も肩から肘、肩甲骨から背中にかけて撥水素材の為、濡れる不快感もありません。

一通り下りウォーマーを忘れた下半身はしっかりと冷えましたがライトシェルを羽織っていた上半身は快適そのもの。

少し平坦を走り緩く長い上り区間に入ります。

上りは運動強度が上がり速度が落ちるためシェルを着ていると内部の湿度が上がり暑くなりますが、ライトシェルは浸透性が高く少しファスナーを開けるだけで最後まで登りきることが出来ました。

その後グラベル区間でゆっくり走っていると汗やウェアが冷え始め寒く感じるようになりました。

強度の高い走りをするライダーにはおすすめ

レース/トレーニング向けのRSシリーズらしく運動強度を上げて体温が上がってもオーバーヒートしない設計。初めは少し寒いが上がった体温をうまく利用し長い時間着続けていても不快感のないライトシェル。

保温性が少なく風や雨にあたるためサイクリングやLSDなど体温が上がりにくい場合にはあまり向きません。

今のシェルが使用し暑くなりやすく途中で脱ぎ着が多い方には最適なライトシェルです。


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