ドライブトレイン周りの抵抗を減らすには、チェーンを変える、ルブを変える、BBを変えるなど様々あります。
その中でもビックプーリーは一体化が進んでいる現代の自転車では大きなカスタムと言えるでしょう。
ドライブトレイン周りの抵抗について
まずどのような箇所でどのように抵抗が発生するのかについてです。

大きくはこの4つが抵抗となります。
そしてこの中でも
「チェーンとギアが触れることで起こる抵抗」
「チェーンが曲がることの抵抗」
「回転系のパーツの抵抗」
を減らすことが可能なのがCERAMIC SPEEDのOSPWです。
しかし、OSPWは抵抗を減らすメリットだけでなくデメリットも存在します。
OSPWの使用を悩んでいる方には「メリット」と「デメリット」その両方を認識して使用してもらいたいと考えています。
OSPWのメリット
改めてOSPWのメリットをご紹介すると
- 駆動系の抵抗低減
- 高耐久
- ギアレシオの最大化
になります。
駆動系の抵抗低減

プーリーの大型化とセラミックベアリングの採用により、チェーンの摩擦抵抗を大幅に低減。
結果、ペダリングの効率が上がり、より効率的な走行が可能になります。
耐久性
高品質なセラミックベアリングを採用しているため、ベアリングは長寿命でメンテナンス頻度を低減できます。

さらにALPHA DISCへと進化し、セルフクリーニング機能やダストカバーなどが搭載され耐久性がさらにアップしています。

ALPHA DISCに進化したことで静音化されプーリーからのチェーン離れが良くなりました。

ギアレシオの最大化
プーリーが大型化しケージが伸びることでモデルによっては、リヤスプロケットの最大ギア数を増やす事が可能です。

OSPWのデメリット
そしてOSPWのデメリットです。怖いものでメリットは慣れてしまいますがデメリットは常に気になり続けてしまいます。
OSPWのデメリットを理解したうえで使用することで「こんなはずではなかった」を防ぐことが可能です。
- 変則調整が必要
- 重量の増加
- シフトチェンジの多様
のデメリットが生まれます。
変速調整の必要性
取り付け前にリヤエンドを正常な位置に修正する必要がある場合があります。

重量増加
OSPWは軽量パーツではなく抵抗を下げるパーツとなります。
そのため純正プーリーよりも重くなる場合があります。
互換性の問題
すべてのディレイラーに適合するわけではありません。
ご自身のディレイラーが対応しているか事前に互換性を確認する必要があります。
適合ディレイラーについてはこちらのページから互換表をご確認ください。
シフトチェンジの多用
最大限にチェーンの抵抗を減らそうとするとチェーンのネジれを最小限にする必要があります。
その為、襷掛けにならないようにする必要があります。
チェーンの捻じれ たすき掛けについて
どんなパーツを使用しようとも起きてしまう抵抗に「たすき掛け」があります。
たすき掛けとは、インナーxトップ/アウターxローのようにチェーンが斜めになることをさします。
たすき掛けをすることでチェーンは横に対する抵抗がかかり、さらにケージの内側とチェーンがこすれ音(音=抵抗)が鳴ります。

またたすき掛けはチェーンに抵抗(負荷)を与えるだけでなくスプロケットやチェーンリング。プーリー(プーリーケージ)にも負荷を与えパーツの消耗を早めます。
そのためたすき掛けにならないよう
アウターを使用している場合 ローから3枚目のタイミングでインナーに落とし、素早くリアを2枚上げる。
インナーを使用している場合トップから5枚目に入るタイミングでアウターに上げ、素早くリアを2枚落とすことで急激なギア比の変化を起こすことなくたすき掛けにならない走行が可能になります。

たすき掛けについてさらに詳しくはこちらをご確認ください。
おすすめのユーザー

レース志向のサイクリスト: 少しでもタイムを縮めたいと考えている方。
ロングライドを楽しむサイクリスト: 長距離走行時の疲労軽減を期待する方。
パーツへのこだわりが強いサイクリスト: 高品質なパーツでバイクをカスタムしたい方。
まとめ
重量増のデメリットは発生しますが、ビックプーリーのデメリットで上げた変速調整が必要やたすき掛けは使用しないなどビックプーリーに限らず注意が必要です。
ビックプーリーのカスタムは抵抗を下げるために効果的ですが、すべてのビックプーリーが同じように効率的ではありません。
独立機関のテストでは純正プーリーよりも抵抗が増えることも。
そんな中CERAMICSPEEDのOSPWは抵抗を減らすことが証明されました。
さらに変速が低下するカスタムだといわれている中、純正と遜色のないレベルで変速できるよう何度もテストされたOSPWはビックプーリーの中ではデメリットが少ないものになるでしょう。
