今年新たに進化したセラミックスピードのビックプーリー「OSPW」。
抵抗を徹底的に削減するべく、開発されたこのシステムに空気抵抗を60%削減するエアロ型が登場!

真の最速プーリーがベアリングをアップデートさせ進化しました!

特徴的なエアロケージ

一目見ただけでもエアロ効果を感じられるこのエアロケージは、エアロダイナミクスのスペシャリスト「サイモン・スマート」と共同で開発されました。このサイモン・スマートは、元レッドブルのF1のエンジニアで、ENVEの「SESシリーズ」の産みの親でもあります。

そんなサイモンが創設した「Drag 2 Zero」の風洞実験施設で2年にわたり開発されたのがこのエアロケージです。

最大60%削減!エアロケージの効果

このエアロケージいったいどれだけの効果があるのでしょうか。

データによると

ノーマルケージと比較して

40km/h走行時1kmあたり0.18秒短縮
40km走行では7.2秒の短縮
(ノーマルケージSHIMANO 9250)

の効果があります。

1kmあたり0.18秒と聞くと対した差がないように感じられますが、今年の世界選手権 個人タイムトライアル 男子エリートの結果は46kmのコースで1位と2位の差が6.43秒でした。

1kmあたり0.18秒の短縮で46kmのコースを走った場合8.28秒の短縮となり、順位が変わってしまいます。

正確には速度が上がるにつれて効果は薄くなってしまい、2位のガンナが出していた平均52kmでは0.1秒ほどの短縮となり、今回のコースでは4.2秒短縮と順位が変わりませんが大きな差となります。

純正ディレイラーと比較 1kmあたりのタイム短縮時間

横軸が時速 / 縦軸が1kmあたり短縮できる秒数

純正ディレイラーと比較 1時間あたりのタイム短縮時間

横軸が時速 / 縦軸が1時間あたり短縮できる秒数

速度が低い場合より大きな違いを生み出し、30~35km/hあたりでは1kmあたり0.3秒近く短縮することが可能です。

ケージの中は?

シマノとスラムを分解して商品チェックしてみました。エアロケージの中には新型プーリーが搭載されています。

SHIMANO

カタログ重量:111gに対して実重量は109gです。

SRAM

カタログ重量:118gに対して実重量は117gです。

新型プーリーはなにが違う?

2024年セラミックスピードのOSPWに使用されるプーリーがより静かに、より高耐久にアップデートされました。

アップデートポイント1:ADRテクノロジー

ベアリングの外側にはADR(アクティブデブリリムーバー)というテクノロジーが搭載されました。

回転を犠牲にしない非接触のダストカバーで水やダストと侵入を防ぎ、外側のギザギザした部分が回転することにより水を自動的に排出します。

アップデートポイント2:アルファディスクテクノロジー

2種類の素材を組み合わせ作られるアルファディスクプーリーホイール。

ナローワイドの歯は静音性と耐摩耗性に優れた素材を使用。特徴的なディスク部分はアルミを使用し、砂や泥などの詰まりをなくします。

対応モデル

OSPW AERO ALPHAは

SHIMANO 9250 / 8150
SRAM RED / FORCE AXS(新型RED にも対応)

に対応します。

また今までのOSPWとALPHA DISCを搭載したベアリングはそれぞれ互換性がありません。