しなやかで高いスタビリティを実現。速く、乗りやすくなった日本人にあった最速・最上のバイクに進化。
一見すると、旧型と見分けがつかないシルエット。
派手な造形で目を引く他社ブランドとは一線を画す、そのストイックな佇まい。
しかし、その中身は「ネジ一本、カーボンの積層一枚に至るまで」完全に別物に生まれ変わっています。
なぜCervéloは形を変えなかったのか? そして、なぜこれが「日本人のための最速バイク」となり得るのか?その進化の本質を紐解きます。


1 「軽量化」は目的ではなく、単なる「結果」
2026 新型R5が登場した際、完成車重量「5.97kg」が注目を集めました。
しかし、数値のトリックに敏感なあなたなら、安易な軽量化が招くリスクをご存知でしょう。
・剛性を犠牲にして挙動が神経質になる
・乗り心地の悪化を、ワイドタイヤのエアボリュームに頼る
新型R5の開発チームが目指したのは、数字上の軽さではありません。
彼らが重視したのは「速さに直結する剛性」と「ライダーを疲弊させない快適性」の最良のバランスです。
徹底的な構造解析の末、必要な性能を満たした結果として、旧型よりも軽く5.97kgという数字になったとうことです。
今回比較したモデルでの数値
51サイズ・シマノアルテグラ完成車で実測比較
従来モデル 7.19kg
NEWモデル 6.72kg と-470g削減
この剛性バランスの変更がもたらすものは、ガチガチに固めるのではなく、必要な箇所を「いなす」。
それにより、荒れたアスファルトや悪コンディションでも、バイクが跳ねることなくタイヤを路面に押し付け続けます。
あなたの出力したワット数は、ロスなく推進力(トラクション)へと変換されるのです。
フレーム単体 : 56cm比較で46g削減、(56サイズ 塗装済み重量657g カタログ値)
従来モデル R5: 703g(56)
NEWモデル R5: 657g(56)
2.下りでも安定したハンドリングで高いスタビリティを発揮
従来のR5は、確かに「登り」においては最強の部類でした。しかし、そのスパルタンな剛性感は、路面の突き上げをダイレクトに伝え、乗り手に対し常に高い集中力を要求する「プロ専用モデル」でもありました。
新型R5の最大のトピックは、この乗り味の劇的な変化。
• BB周り剛性:+13%向上(ペダリングパワーの伝達効率アップ)
• ヘッド周り剛性:-8%低減(快適性と路面追従性の向上)


筧 五郎さんのテストコメント
「超軽量モデルにありがちなガチガチ感が全くない」どころか、バランスがとても良く、リズムに乗ってケイデンスを保ってクルクルと脚を回すと全く、ペダリングに違和感や抵抗感がない最高のバイクに仕上がっています」
「このバイクはヒルクライムだけでなく、40〜50代の僕ら世代のロードバイクを楽しむ方に本当におすすめできるバイク。バランスの取れた最高の乗り心地で、ロングライドも快適にこなし、年に数回イベントやヒルクライムを楽しむ方におすすめです。」

筧五郎さんのテストコンテンツはこちら
3. 「34mmクリアランス」が意味する、真の「Make Riders Faster」
「34mmタイヤ対応」というスペックを、単なるエンデュランス(快適)志向へのシフトと捉えるのは早計です。
これは、どんな路面状況であっても「路面を捉え推進力へ変換する快適性」です。
日本の狭く荒れた峠道の下りにおいて、この余裕は絶対的な安心感、ひいては「速さ」に変わります。
• 従来モデル:一部のエリートライダーだけが扱える「切れ味鋭いナイフ」
• 新型モデル:理性を持ち、本質を知るライダーのための「万能な高性能モデル」
登りが速いのは当然。
さらに平坦路での巡航性能、下りでの安定性、そのすべてにおいて従来モデルを過去のものにします。

-134gのワンピースバーなど最新規格にフル対応
細部に至るまで最新トレンドを取り込み、さらなる軽量化と性能向上を実現しています。

超軽量ワンピースハンドル:280g(従来比 -134g)

最新UDH対応エンド(シマノ用で-5.8g)

シートステイパイプはUCI規定ぎりぎりの直径10mmまで削減。

フロントブレーキが160mmローター専用のダイレクトマウントに変更。
のアダブターやボルト数を減らし、重量減。
さらに細かなアクセサリーまでコンマ1gにこだわり削減
シートピーラーのレールの長さや固定方法から、ピラー固定クランプ、コンプレッションプラグ、ベアリングキャップまでコンマ1gまで削り込み軽量化されています。

誰にでも扱えて、速さとスタビリティを両立した大人の「あがり」の一台
派手な見た目で所有欲を満たすだけのバイクなら、他にも選択肢はあるでしょう。
しかし、あなたが求めているのが、
• ポルシェのように精緻に組み上げられた「機能美」
• 理詰めによって導き出された「最速の回答」
であるならば、選ぶべきはこの2026 新型R5です。
見た目は変えず、中身で圧倒する。
「最新が最良」を体現するこのバイクは、あなたのサイクルライフにおける、極上のパートナーとなるはずです。



