MILLE GTSはASSOSで一番人気のビブショーツです。
今年からS11世代へと進化し、今まで以上に長時間のロングライドでも快適に走り続けられるようになりました。
この記事の3ポイント
1.生地で支える構造からショーツ全体で支える構造へ |
2.ビブストラップにロールバーが追加され、長時間のライドでもよりパッドが密着 |
3.パッドの通気性が向上。ロングライドでも肌トラブルを軽減 |
1. 生地で支える構造からショーツ全体で支える構造へ
使用される生地

左がS11ビブショーツ / 右がC2 EVOビブショーツ
使用される生地はS11ではVolcano(ボルケーノ)。C2 EVOではOSSIDIA(オシディア)という生地を使用しています。
通常の記事の編み方ではなく Warp knit(ワープニット)を採用
汗を含んでいてもコンプレッションを維持しやすい(前作と生地の性能はほとんど同じ)
少しマットなカラーへと変更。生地内にミネラルテックが織り込まれ、半永久的に防臭効果を持続させます。
自然な追従感を実現するパネルパターン

ASSOSのビブショーツは1枚の大きな生地をくるっと巻き込み、もう1枚の生地を後方で組合せて組み立てるバタフライパターンという方法で組み立てられています。
縫製を限りなく少なくする事で、長時間着用していても肌に対するストレスを軽減します。
C2 EVOでは生地の力で中央から引き上げる構造でしたが、

ストラップの変更などもありショーツ全体で引き上げられるよう変化しています。

2. ビブストラップにロールバーが追加され、長時間のライドでもよりパッドが密着
ビブストラップ

ビブストラップは見た目でも大きく変わっています。
前から見ると途中で生地が変わり、後ろから見ると同じXフレーム構造ながら、ロールバーが追加されています。
ストラップの違い1 : ロールバーの追加

より長距離、長時間でもパッドを安定させられるよう、ビブストラップ後方にロールバーが追加されました。
そもそもロールバーの役割は?

ロールバーの役割とはペダリング時に起きる、生地の伸縮によりパッドが体から離れようとする現象を抑えるためにパッドを引き上げるためのものです。
また生地の長さもロールバーの方が短くなっており、ペダリングでの生地の伸縮に合わせてパッドを体へ密着させるようになっています。

ストラップの違い2 : クロスする位置、縫い合わせ方が変更


C2 EVOから引き継いだ、Xフレームシステム。
一本のストラップを使用して左右に橋渡しをしています。その為、ペダリング中の体の動きに合わせビブストラップが、追従する構造となっており、こちらもパッドを体から離さないためのテクノロジーです。
下半分の生地は伸縮性が低くなっており、2本の生地ではなく、1本を折り返して作られています。
ロールバーと同じく、下にズレたり、ペダリング時で伸ばされてしまってパッドが垂れることを防いでいます。
C2 EVOに比べ、クロスする位置が高くなりより引き上げる力がアップしています。
折返しの固定縫い合わせ方法も、変更され左右のストラップの自由に動くけるようになり体の動きに追従した伸縮を行うことが可能になりました。
ビブストラップの違い3 : 生地の種類
C2 EVOでは後ろ側と前側の2種類の生地でビブストラップが構成されていましたが、S11では後ろ側と前側に2種類計3種類の生地が使用されています。

上部の生地はC2 EVOと同じ伸縮性の高い生地を使用し、肩にかけても圧迫感や、食い込むようなことがない生地を使用。

下部はメッシュ系の軽量な素材を使用し軽量化が行われています。
メッシュ素材を使用することにより上半身の動きへの追従性がアップします。
またストラップの固定方法も変化。C2 EVOではストラップの端を三角形にショーツ上部の少し下に固定。さらにウエストにスタビライザーを入れることでショーツを引き上げていましたがS11では、ショーツ上部と並行に固定し、裏側から斜めのスタビライザーでサポートすることでショーツを引き上げます。


ウエストのスタビライザーがなくなることで、腹部の圧迫を減らします。
レッググリップ/レッグバンドの違い

裾はC2 EVOと同じ、シリコングリップズレを防止しますが、グリップの形状とバンドの生地が変更されています。
C2 EVOでは伸縮性の少ないバンドで固定し、細かなシリコンドットでズレを防いでいましたが、S11からはショーツと同じように柔らかな生地をバンドに使用し、よりグリップ力の高いシリコンドットが五角形状に配置されズレを防止します。
3 パッドの通気性が向上。ロングライドでも肌トラブルを軽減
進化したGTS S11インサート

パッドもC2 EVOから進化しました。S11インサートはC2EVOと同じ13mmのダブルレイヤーインサートですが、形状が見直されています。
鋭角なカットにすることで、身体の動きに沿ってパッドの追従性がアップしています。

前方の形状もワイドになり、現代的な前乗りポジションでも適切にパッドが当たるようになりました。
臀部のパッド本体にハンチングホールを3つ空ける事で(whirlKrater)べリング時にダリング時に新鮮な空気が股間の内部に取り込まれます。
ククペントハウスが追加
ASSOSを長らく愛用してくださっている方は懐かしいと思うかもしれませんが、ククペントハウスという肌触りの良い生地をパッドの前方に配置。

肌触りと通気性に優れる生地なので、汗を吸い込み、走行中の風を適度に通し、股間部をドライに保ちます。
長時間のライドでは、同じ場所で肌を抑えられ続けると一部だけ痛みが生じてしまう事があります。
特に敏感で繊細な部分ではよりこのような象徴が起こりやすくなります。
ククペントハウスはこのような自体を極限まで軽減するために搭載されています。
またインサートサイドとパッドにも穴(通気口)が追加されより通気性がアップし、長時間のライドでも肌トラブルが起きにくくなります。

裾の長さも新たにスタンダードとロングの2種類ラインナップされました。
C2 EVOの長さは、S11のスタンダードの長さと同じで、ロングモデルは+3cmされています。
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