オーストラリア・ナナップで開催された2026 UCIグラベル世界選手権で、Team Visma | Lease a Bikeのマリアンヌ・フォスが優勝。
2024年大会に続き、2年ぶり2度目となる世界チャンピオンの座を獲得しました。
フォスが使用したのは、Cervéloのグラベルレーシングモデル「Áspero-5(アスペロ・ファイブ)」。
今回の世界選手権は、距離125.6km、獲得標高約3,180m。短い登坂が繰り返され、泥や滑りやすい路面も待ち受ける厳しいコースでした。
そんな舞台でÁspero-5が選ばれた理由を、コースの特徴とバイクの設計から考察します。

125.6kmで獲得標高3,180m。速さだけでは勝てない世界選手権
今回の舞台となったナナップは、オーストラリア西部に位置する地域。
コースは125.6kmという距離に対して約3,180mもの獲得標高があり、短い登坂が連続する厳しいレイアウトでした。
さらに、フォス自身がレース後に語ったのは、予想以上に多かった泥と滑りやすい区間の存在です。
こうしたコースでは、平坦路での巡航性能だけでなく、登坂での加速、荒れた路面でのコントロール、長時間にわたって速度を維持する能力が求められます。
フォスは厳しい登坂での争いを乗り越え、2度目の世界タイトルを獲得しました。
この勝利は、グラベルレースに必要な複数の性能を考えるうえでも興味深い結果です。

ロードバイクの速さをグラベルへ。Áspero-5の設計思想
Áspero-5は、Cervéloが高速化するグラベルレースに向けて開発したレーシングバイクです。
特徴的なのは、グラベルバイクでありながら、エアロロードバイク「S5」で培われた空力設計を積極的に取り入れていること。
グラベルレースでは、未舗装路を走るためのタイヤクリアランスや安定性が欠かせません。
しかし、路面が荒れているからといって、空気抵抗がなくなるわけではありません。
高速巡航が続く区間では空力性能が重要になり、登坂やコーナーが連続する場面では、バイクの反応や操作性も求められます。
Áspero-5は、そうしたグラベルレース特有の要求を考えて設計されています。

先代比37Wの空力改善。速さを追求したフレームとコックピット
新型Áspero-5では、Cervéloの公表値で先代モデルに対して37Wの空力性能改善を実現しています。
その一端を担うのが、空気抵抗を抑えるフレーム形状と専用コックピットです。
ハンドルとステムの設計にも空力性能を追求し、コックピット部分だけで約6Wの空気抵抗削減に貢献しています。
グラベルレースは舗装路と異なり、速度や路面状況が大きく変化します。
それでも、走行時間が長くなれば、空気抵抗を抑える設計には意味があります。
もちろん、今回のレースで37Wという数値がそのまま発揮されたという意味ではありません。
重要なのは、荒れた路面への対応だけでなく、スピードを維持することも重視している点です。

最大45mmのタイヤクリアランスと、路面に合わせた走り
Áspero-5は最大45mmのタイヤクリアランスを確保しています。
太いタイヤを使用できることは、荒れた路面でのグリップや振動への対応を考えるうえで重要です。
特に今回のように、泥や滑りやすい区間が存在するコースでは、タイヤの選択や空気圧のセッティングも走行性能を左右します。
走るコースやタイヤの組み合わせに応じて、バイクの特性を考えられることもÁsperoの魅力です。

世界選手権での速さを、普段のライドでも
Áspero-5は世界選手権を戦うためのレーシングバイクですが、その特徴はレースだけに限定されません。
ロードバイクのような軽快な巡航感を求めながら、荒れた舗装路や林道まで走る場所を広げたい。
そんなライダーにとっても、Áspero-5は魅力的な選択肢になります。
実際の乗り味を詳しく知りたい方には、シクロワイアード編集長・綾野真さんによる長期インプレッションがおすすめです。
舗装路での速度感からグラベルでの走行性能まで、実走を通じた評価が紹介されています。
今回、フォスとÁspero-5が手にした世界タイトル。
速さと走破性を両立するというCervéloの設計思想を、あらためて考えるきっかけとなる勝利でした。
Áspero-5で広がるグラベルライドの可能性
世界選手権でフォスの走りを支えたÁspero-5。
レースで求められるスピードはもちろん、舗装路から未舗装路まで、さまざまなフィールドでその性能を発揮します。
速さと走破性を追求したÁspero-5のラインナップを、ぜひご覧ください。
Áspero-5



