「筧 五郎さん」と名古屋の創業80年のロードスペシャルショップが”日本の山を徹底的に楽しむために最高峰スペシャルバイクを作る!”
「山を、もっと自由にする。」 ヒルクライムの・56さんと、名古屋カトーサイクルが辿り着いた、2026年版・究極の1台。
「最近、山が少しきつくなった。でも、もっと上りたい。」 そんな大人のサイクリストの皆さんに、お届けしたいストーリー。
NHK「チャリダー」でもお馴染み、ヒルクライムを知り尽くした「56(ゴロー)さん」こと筧五郎さん。 そして、名古屋で長年ロードバイク文化を支え続けてきた「カトーサイクル」。 この二人が「2026年、いま自分が一番乗りたいバイクは何か?」という問いに、本気で向き合いました。
数多ある最新モデルを吟味し、ライバルの性能を分析し、最終的に二人が手を取ったのは、2025年9月に発表されたばかりの「Cervélo 新型R5」でした。
かつてのR5は、ストイックで鋭い「尖った」バイクでした。 しかし、2026年モデルは違います。 進む力はそのままに、安定したハンドリングと、驚くほどしなやかな乗り心地を手に入れた「正統進化」。
さらに、56さんは言います。 「数値上の適正サイズが全てじゃない。僕なら、あえて48を選ぶ。」 その言葉の裏にある、理系マインドを唸らせるロジックと、長年の経験から導き出されたパーツセレクト。
これは、単なる新車の紹介ではありません。 56さんが自分の脚と経験で選び抜いた「正解」を、あなたにも体験していただくための、カトーサイクル限定3台のスペシャルプロジェクトです。
第一弾は五郎さんが、なぜCervelo R5 を選んだか、本音で語ってもらいました。

多くのハイエンドバイクがある中で、なぜ今R5だったのでしょうか?
一言で言うと、今の僕が求めている「軽くて柔らかい、でもしっかり進む」という条件に一番しっくりきたのがR5でした。最近のバイクは剛性が高すぎて、跨った瞬間に「あ、これはもう無理だ、踏み切れない」と感じるものも多い。他社の最新レースバイクもテストしたんですが、僕には硬すぎました。
でもR5は今夏に新形R5をテストしてみて過去乗った本当に良かったバイクの感触がありました。ディスク化が進んで、固いバイクが増えていく中、いい意味で「スカスカ感」があった。チョンと踏んだ時にスッと入る感覚。自分の中で最高の乗り味だったリムブレーキ時代の2005年型マドンにBORAホイールを組み合わせた時のような、しなやかな乗り味に近いんです。硬いバイクはギアを軽くして回し続けなきゃいけないけど、R5は「しなりながら進んでくれる」。
50代になって、パワーでねじ伏せるのではなく、機材と対話しながら走りたい僕には、これしか選択肢がなかったですね。

40-50代のサイクリストは、エアロでガチガチなバイクに憧れる傾向もありますが。
無理して硬いバイクに乗る必要はないですよ。例えば、フェラーリとレクサス。フェラーリは凄まじいけれど、普段使いから高速までストレスなく、踏めばしっかり速いレクサスの方が、大人のライフスタイルには合うじゃないですか。
もちろん、パワーのある選手はエアロ系バイクが合っている場合もありますけどね。
特にR5は、「ヴィスマの女子選手のニーズも汲んで開発されていると聞いて、腑に落ちました。
過剰な剛性ではなく、日本人やホビーレーサーにとっても扱いやすい「過度じゃない剛性」なんです。20分で7倍の出力を出す男子プロ用じゃなく、僕らのような「質の高い走り」を求める世代にこそ、この乗りやすさは武器になります。
どんなコース、どんな人に向いていると思いますか?
ヒルクライムで自己ベストを更新を目指す方が一番のおすすめです。僕も日本の山をもっともっと楽しみたいですね。
さらに、軽量バイクにありがちな下りの怖さも全くなく、本当にオールラウンドに使えるバイクだと思います。
派手なスペックに踊らされず、道具としての信頼性と、快適性を重視する、大人のライダーにおすすめですね。見た目の派手さはないですが…

今回、あえて小さめのサイズ48を選ばれましたね
本当は50くらいがベストなんですが、今のラインナップだと51ではトップチューブが長すぎた。でも、小さいサイズならではのメリットもあります。
・低重心になりダンシングしやすい
・軽量化を最大限享受する など…
ツール・ド・フランス ファムを制したポーリーヌ・フェランプレヴォも身長165cmで48サイズを使用していますね。スペーサーを積んで、しっかりポジションを出すのはプロ選手もよくやる手法です。見た目もレーシーでカッコよくなりますしね。



僕はヘルニアを経験してから、痛みがないポジションをずっと探しています。昔はハンドルを下げて遠くして……と無理をしていましたが、今は「痛みなく、いかに楽にパワーを出せるか」がテーマです。

このR5と来シーズン、どんなことに挑戦しますか?
来年は、新しいことにチャレンジしたいですね。
パーツセレクトも今まで使って試した結果、R5のキャラクターを引き上げるものをチョイスしました。
このバイクには、 コンポーネントにはSRAM RED、ホイールはENVE SES 4.5 PRO組み合わせを選びました。4.5PROのしなやかで進むホイールに R5はピッタリです。
SRAM REDも軽さと新形レバーの握りやすさなどがポイントになりました。
実は、SRAMをシーズン通して使うのは初めて。どんな走りになるかとても楽しみです。
レースの方は、まずは富士ヒルで1時間5分、ゴールド復帰。モチベーションの一つとしてね。あとはロードレースにもまた本腰を入れたい。ツールド福島からニセコクラシックへ繋げるような流れを作りたいです。
それと、レースだけじゃない「旅」にも使いたい。R5は軽いから輪行も楽だし、あえて太めのタイヤを履かせて、のんびり峠を繋ぐようなライドもいい。来年はチェーンオイルじゃなくて「チェーンワックス」を試したり、面倒なことも含めて自転車をトータルで楽しみたいと思っています。
妥協せずにいいモノを選べば、後悔はない。
皆さんも「道具に頼って」もっと楽しんでいいんですよ!
次回は、スペック紹介&組み立て編をお届けします。ぜひお楽しみに!!

名古屋 カトーサイクルにて
Cervélo R5 “56(五郎)セレクトバイク”を3台限定で販売
五郎さんが1年間かけて最高のバイクを作り上げていくこの企画
カトーサイクルでは、この『56セレクト』をベースにしたスペシャルパッケージのバイクを提案します。五郎さんの目利きと老舗の技、そしてあなたの好みを融合させ、あなたにとっての『R5』を作り上げましょう。
筧 五郎(かけい ごろう)
名古屋市内で56サイクルを主催、ローラー教室など自転車普及に努める。
乗鞍優勝、Mt.富士ヒルクライム総合優勝、シクロクロス全日本年代別チャンピオンなど輝かしい実績を持つ。競技だけでなく、自転車旅も楽しむ自転車大好きライダー。1975年生まれ168cm 60kg。
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