雨の中を走る場合気をつけたい3ポイント

1. 体温の乱れを防ぐ
2. 操作性を確保する
3. しっかりと視界を確保する

3ポイントを防ぐアイテムについては前回のこちらをご覧ください。

雨ライドを快適に

前回の記事で、雨の中を快適に走るためにおすすめな5つのアイテムをご紹介しましたが、今回は雨ライド中一番濡れる体を守るレインジャケットについてご紹介します。


ASSOSのレインジャケットの歴史

スポンサー ユアセルフ

ASSOSでよく使われるキャッチコピー。

「ASSOSを使うなら自分自身でスポンサーとしてASSOSを使いましょう。」

という意味が込められ、スポンサー外の選手がASSOSへウェアの製造を依頼するほどいつの時代も他のブランドよりも快適性に優れたウェアの開発を行っています。

RSストームプリンスの開発背景には、ベルクウスマンシャフトというASSOSのテストチームを作りR&D(研究開発)を繰り返しより快適なウェアを求めて調整します。

現在では、ASSOS本社の近くに拠点をもつメンドリシオチームとチューダーチームそしてスイスナショナルチームなど共に新製品のアイディアをテストし商品化向けて製品開発をしています。

そんなASSOSのレインジャケットの始まりは、RS STORMPRINZ(RSストームプリンス)という1枚のレインジャケットから始まり、現在のレインシェルのベースにもなっています。

アウトドアメーカーのレインシェルでは自転車に向かないのではないか?

この疑問からRSストームプリンスはただ雨を防ぐだけでなく雨の中を快適に快適に走る事を意識し開発されました。

他のアウトドアとは異なり、自転車は常に風にあたり、汗をかく、体温は上がりすぎても、下がりすぎても運動パフォーマンスが落ちる。

そんな中体を冷やさないため防水性に特化したアウトドアメーカーのレインシェルでは体温調整が上手くいきません。

そこでASSOSは前面は、暴風と撥水効果を持ちながら内側の透湿性を重視したレインシェルの開発を始めます。

肩から胸に向けて特殊な生地を使用し、ストレッチ性を持ちながら風を内部に取り込む。

背中は、前面同様の生地を使いながらシェル内部に風が抜ける部分を設け風が循環する。

この構造は、現行のEquipe R Hubu JacjetやEquipe RS Winter Jacketにも応用されています。

現在のレインシェル

現在のレインシェルはMille(コンフォートライド) とEquipe(レース・トレーニング)

使用用途にわけて作成されたレインシェルが展開されています。

◾️レインジャケット
オールジャンルに使用可能なEQUIPE RS RAIN JACKET TARGA  (エキップRSレインジャケットタルガ)


◾️ソフトレインシェル
レースに特化したEQUIPE RS ALLEYCAT CLIMA CAPSULE TARGA(エキップRSアーレーキャットカプセルタルガ)


◾️ソフトレインシェル
ウルトラロングディスタンス向けのMILLE GTO FUCHSRÖHRE SHELL C2(ミレGTOフォックススレーレシェルC2)

この3モデルがラインナップ。

レインジャケットについては以前の記事でご紹介しているので詳しくはこちらから

ソフトレインシェルとは?

そもそも、レインジャケットと、ソフトレインシェルはなにが違うのか。

レインジャケットはしっかりとした生地を使用し、雨から体を守るレインジャケット。防水素材が使われ体を濡れる事から防いでくれます。

ソフトレインシェルも雨から体を守ってくれますが、薄い生地を使用。防水素材も使用しますが、撥水素材が使われ濡れたくない位置は濡れないように、濡れても気にならない位置は透湿性や動きやすさを重視したシェルです。


EQUIPE RS ALLEYCAT CLIMA CAPSULE TARGA

エキップ RS アレイキャット クライマ カプセル タルガ
(レーストレーニング)

EQUIPEラインらしくレースを意識している為、多少濡れることは厭わない割り切った設計のソフトレインシェル。

アウターに起こりがちなバタつきを抑えエアロ効果を保ちつつ脱ぎ着のしやすい構造。

濡れても気にならない位置は透湿性や動きやすさを重視したシェルです。
EQUIPE RS ALLEYCAT CLIMA CAPSULE TARGAは3つの生地から作られています。

肘・肩・胸部は、防風性、撥水性、伸縮性、反射性を持つシルバーストームテキスタイルを使用。

以前のモデルに比べ伸縮性が向上しフィット感や収納性が向上されています。

降る雨や、路面からの跳ね返りなど濡れやすい腹部と背中の一部は耐水性の高いYUBARIテキスタイルを使用。

背中中央に反射素材を配置することでシルバーストームテキスタイルの反射に加え視界が悪くなりやすい雨の中での視認性を高めます。

雨に当たりにくい箇所や濡れても不快感の少ない首周り・肘から手首、肩甲骨から腰までの両サイドには、伸縮性の高いプッシュプルテキスタイルを使用。

動きやすさ、エアロ性能を重視し雨に濡れる素材ですが使用されています。

プッシュプルテキスタイルは濡れる素材のため、襟上、裾下には止水加工され内側へ雨が入り込むのを防ぐ対策がされています。

EQUIPE RS ALLEYCAT CLIMA CAPSULE TARGAの撥水性

ジッパーはダブルシッパー式を採用。

体温調整や背中のポケットへのアクセスを容易にしています。


MILLE GTO FUCHSRÖHRE SHELL C2

ミレGTO フックスレーレ シェル C2
(ウルトラロングディスタンス)

ロングライドでは雨や風、急な気温低下など予測不能な出来事に出会う可能性があります。

MILLE GTO FUCHSRÖHRE SHELL C2はウルトラロングディスタンス向けのGTOシリーズらしくどんな状況下でも体温調整をしやすく快適に過ごす事できる設計で製作されています。

胸から下はこのシェルで初めて使用される新しい生地。スフィアウルトラホールを使用。

この生地は、防風性、耐水性、伸縮性のバランスをとった極薄の2層生地。

小さな通気口(スフィアウルトラホール)が開いており体が濡れてしまいそうですが、撥水力が高く表面に付着した雨は走行中の風と共に流され、シェル内の余分な熱と内部の湿気を排出しながら、外気から体のコアを保護します。

前後は1枚の生地で作られ縫い目のないシームレスなつくり。
また背中には視認性を確保する反射素材が配置されています。

肩から心臓むけては、EQUIPE RS ALLEYCAT CLIMA CAPSULE TARGAと同じ伸縮性、防水性、反射性を持つシルバーストームテキスタイルを使用。

MILLE GTO FUCHSRÖHRE SHELL C2の撥水

鎖骨あたりにはルーブルテック・セットインスリーブの技術が取り込まれライディングポジションでしわが生まれやすい鎖骨付近にあえてタックのような縫い目を入れることでタイトな設計にせずにしわの発生を防ぎます。

腕も、EQUIPE RS ALLEYCAT CLIMA CAPSULE TARGAと同じく伸縮性の高いプッシュプルを使用。

雨には濡れてしまいますがが、動きやさと脱ぎ着のしやすさを重視。

ジッパーはシングルジッパーで、MAGNETIC ZIPを使用。乗りながらの着用時に細かな作業が必要になるジッパーのはじめの組み合わせをマグネットの力で近づけるだけで完了しサドル上での着用を簡単にします。

MAGNETIC ZIPの閉じ方

レインジャケットとは異なり濡れてしまう事を前提で、開発されたソフトレインシェル。

生地が薄く浸透性にも優れるため、雨だけではなく気温の低いタイミングのジャケットとして、強風やダウンヒル時のウィンドジャケットとしても使うことも可能。

また2モデルとも背中に反射素材が配置されていることから暗いタイミングで羽織ることで視認性も高めます。


ご購入はこちら

オンラインショップ

近くのASSOS販売店を探す