本国ENVEスタッフ大絶賛の新作エアロロードホイール「SES6.7」とFOUNDATION COLLECTION 「ENVE65」の価格差は2倍弱。
実際にこの差を体感出来るものなのか、実は気付けないものなのか。
実際購入するとなると気になるところです。
普段、ENVE65を使用しているので比較してSES6.7に乗ってみました。
スペックの差
どちらも内幅25mmのフックレスリム、チューブレス専用のホイールと作りは似ていますが違いもあります。
モデル | SES6.7 | ENVE65 | 差 |
税込価格(2022年10月現在) | ¥499,950 | ¥299,860 | ¥200,090 |
フロント重量 | 675g | 770g | 95g |
リア重量 | 822g | 871g | 49g |
セット重量 | 1,497g | 1,641g | 144g |
フロントハイト | 60mm | 65mm | 5mm |
リアハイト | 67mm | 65mm | 2mm |
ハブ | ENVE Alloy hub | ENVE Foundation Road Alloy ID360 40t ラチェット | – |
並べてみてみると、重量差は前後で141g。リムハイトの差は2mmと5mm。
大きい差のような、言われなければ気付かない差のような…
今回比較テストを任せられましたが違いが分からない気がして不安になってきました。
見た目
ホイールに限らず、性能も大切ですがやはりどうしても気になるのは、装着した時の見た目や、バイクとの相性。
SES6.7
ENVE65
ENVE65の見た目も好きなのですが、SES6.7の前後ハイトの違うところや、デカールが黒メインであるところなど高級感が増した気がします。
個人的には黒メインな部分も好きですが小さく6.7とゴールドが入っている部分もお気に入りポイントです。
ライドの感想
まずは、乗りなれているENVE65から
正直乗りなれてしまっているので普段通りなのですが、感じていた点では、
・スタートは重たい
・スピードに乗ってしまえば(40km/h頃)力をかけなくてもスピードを維持できる
・加速がゆっくり
・上りではリアが引っ張られるような重さを感じる
・横風が吹いた際、他社の50mmハイトのホイールと同じくらいの風当たり
まとめると、
スタートや、加速などは少し重たいがそれ以降は安定して走り続けられるホイール
重たいと言っていますが、エントリーモデルの完成車に付属しているホイールよりかは軽いですし、
坂が嫌いで、普段は平坦ばかり走るのであまり気にはしていません。
しかし、クリテリウムなどコーナーが多く加減速増える場面では少し気になっていました。
続いてSES6.7
ENVE65との違いが分かるのかの不安も大きくなる中、新SESの中で発表当時から1番気になっていたSES6.7をテストできるとのことでとてもワクワクする気持ちでホイールを交換。
取り付けすぐに感じたのはバイクの軽さです。
たった140g。ボトルの水で変わってしまうような重量ですが両端が軽くなり持った感覚も変わります。
見た目の違いにもさすがSESだなと感じながら、早速乗り始めました。
本当に自分に違いがわかるのかと不安だった気持ちが一瞬でなくなるほど漕ぎ出しが軽い!
あっという間にスピードも上がります。
その日は丁度、風も強い日でしたが横風にも煽られにくくスピードも落ちない。
ENVE65の苦手な箇所を抑え、スピードに乗れば同じく維持してくれる長所はそのまま残っている辺りに短い時間でしたが驚きの連続でした。
比較してみて
2つのホイールのカタログスペックを見ているだけではハブや140gほどの差だけでしたが、この2倍弱の価格差にはしっかりと性能が含まれており、実際に走ってみると、全く違うホイールであると体感しました。
自分のバイクに実際に取り付け、すぐに乗りすぐに交換して走れる状態でのテストは仕事を忘れるくらいとても楽しいテストでした。今まで多くのホイールを試してきたわけではないのですが、ENVEの高ハイトのホイールだけでもかなりの違いを感じることが出来ました。
SES6.7が素晴らしく完成されたホイールなのもあり、比較してしまうとENVE65は劣って見えてしまいますが、平坦基調で信号の少ないロングライド(ビワイチやアワイチなど)ではかなり楽に走れます。
トライアスロンのバイクパートなどにもおすすめです。
SES6.7のハイト(60/67mm)でこれほど軽いのならその他のSESシリーズが気になってきました。
さらにFOUNDATION COLLECTIONの「ENVE45」は軽いのか、スピードは維持できるのかも気になります。