カーボンハンドルバーの違いをENVEに聞いてみた

先日、アメリカ・カリフォルニアで開催されたシーオッタークラシックで、ENVEプロダクツマネージャー Jake Pantone氏にインタビューさせてもらいました。

今回は、ハンドルバーについて聞いてみました。
ENVEのサポートライダーが、3種類のハンドルバーを使い分けている、その理由と特性


・SES AERO HANDLEBAR
・SES AR ROAD HANDLEBAR
・GRAVEL HANDLEBAR

ENVE プロダクツマネージャー Jake Pantone氏
ENVE プロダクツマネージャー Jake Pantone氏

「SES AERO HANDLEBAR」と「SES AR ROAD HANDLEBAR」の大きな違いは?

・大きく違う点は、下ハンドルの剛性が全然違います。

SES AERO HANDLE BAR

ROADレースを意識しているので、スプリントをした時にブレない様にしっかりとしています。

・スプリントでブレない
・下ハンドルを持つとエアロポジションを維持しやすい
・上ハンドルに手や肘を乗せやすい


対照的に

AR ROAD HANDLE BAR

しなやかになっています。
下ハンドル部は、振動を吸収してくるのでロングライドをする時に楽な設計になっています。

・フーディー部のぎりぎりまでフレアしていないので持ち替えやすい
・下ハンドル部はしなやかに動く
・上ハンドルに手を乗せやすい

サポートライダーの一部は、「AERO HANDLE BAR」をグラベルレースで使用ていますが
スピードが速いレースでスプリントが予想されるレースや、高速巡航中で上ハンドルを持つ時間多いコースではAERO HANDLE BARを使用しています。(上ハンドルのAERO部分が広い為手を乗せやすい)
ハンドルバーとしては硬いので一般の方がグラベルで使用するのはお勧めしません。

通常は、 AR ROAD HANDLE BAR か GRAVEL HANDLEBAR を使用するのがお勧めです。


GRAVEL HANDLEBAR

上記2本のハンドルバーは上ハンドルがエアロ形状なので「GRAVEL HANDLEBAR」は全体的にしなやかで、上ハンドル・フーディー・下ハンドル共に動きます。
GRAVEL HANDLEBAR は上記2モデルよりも横幅が広めに設定されているので、ダートでは有効です。


・幅が広いのでロードギャップでブレにくい
・幅が広いので操作しやすい
・全体的にしなやかに動く

ロングライドやアドベンチャーライドにもお勧めです。
因みにGarmin Unbound Gravelも走るJake Pantone氏は「GRAVEL HANDLEBAR」を愛用。

下りや直線では下ハンドルを持つ事が多い
ENVEのハンドルバーはフーディーから下ハンドルに手を移しやすい設計になっている
下りや直線では下ハンドルを持つ事が多い
ENVEのハンドルバーはフーディーから下ハンドルに手を移しやすい設計になっている
こんな感じのトレールでは上ハンドルに手を添える感じで走る。
こんな感じのトレールでは上ハンドルに手を添える感じで走る。

ENVEもROADからALL ROAD(グラベル)まで遊びたい方は
AR ROAD HANDLE BAR がおすすめ。

ENVEブースに展示していたMOSAIC CYCLESのグラベルバイク 
55Cのタイヤ・ハンドルはAR BARを使用
ENVEブースに展示していたMOSAIC CYCLESのグラベルバイク 
55Cのタイヤ・ハンドルはAR BARを使用