NEW M6をインプレッション!!

剛性感はあるのに、相反する”しなやかさ”と”軽さ”が備わっている印象。
しかもこれがトレイル&ダウンカントリーモデルというから余計に驚きである。

白馬岩岳と、富士見パノラマをトレイルに見立てて、そしていつものトレイルを新しいM6でライドしてきました。

軽い。実際の重量もですが、乗った感じが圧倒的に軽い!

前作M640-フロント同士の比較ですが、実重量で約70g軽くなっている。
しかし、乗った時の感覚はそれ以上の軽さ。
同じタイヤ、同じエア圧にして、新型M6を履いてまずオンロードで乗った時、進み方が軽い!
ダートで乗るともっと前に進む感じ、路面からの突き上げのマイルドになった感じが印象的。

※画像はリアホイル

コーナーでハイスピードのコーナーや高速から中速のコーナーでググッとタイヤを路面に押さえつけておきたいときの感覚がすごく楽になり、グリップ感を感じることができる。

より攻め込んだときに感じたのは、フロントの安心感と、リアは滑り出しがマイルドで、弾かれた時も弾かれ方が軽いというかリカバリーがしやすい感じを受けた。

今回テストの仕様を参考にお伝えします。
 ライダー体重:170cm / 76kg
 タイヤサイズ:F 2.5 / R 2.6
 タイヤエア圧:F 1.5bar / R 1.8bar

リムの形状が前後それぞれ専用

今回使用したのは右上のモデル『M6 29″(F/R)』
フロント
リム内幅:32mm
フック幅:4.2mm

リア
リム内幅:29mm
フック幅:4.7mm

推奨タイヤサイズは2.3~2.5

『フロントは幅広で軽量な構造により、しなやかさ、トラクション、タイヤの安定性を最大限に引き出す。リアはパワー伝達と耐久性を最適化するよう設計。』これはメーカーの説明。

乗って感じたのは

内幅の差によりフロントはタイヤの角が立つ。それに比べリアはタイヤが丸くなりタイヤのサイドが寝るような形。
これによって滑り出し、または滑り出した後もコントロールしやすくなると感じる。

おそらく先にお伝えした滑り出しがマイルドと感じたのはタイヤの形状からくるものかもしれない。

リム形状も今までのMシリーズとは異なり、今までのモデルはビートに衝撃が来たときに、それに踏ん張るような形状になっていた、今回は前後ともリムの形状を反らせることによりビードにかかった衝撃を逃すような形状になっている。また、フロントに比べリアのビートの幅を広げることによってリム打ちによるトラブル軽減に役立っている。逆にフロントはリアに比べしなやかで、路面を柔軟に追従する設計。さらに、リム幅が若干広がることで、タイヤボリュームを増やすことができ低圧でもグリップ力を得やすいです。

全体の剛性に関しては、横剛性は少し柔らかく、縦剛性はなんと40%以上柔らかくしたと言う情報、おそらくダートで前に進むと感じるのは、縦の剛性をコントロールして、その反発を使って前に出るようになっているのだと思う。
それでいて耐衝撃性があるとは‥

改めて思うのは、リムの剛性感と形状によって乗り心地が軽くなるのとグリップ感が増すこと。

ENVEオリジナルハブにアップデート

今回からハブがENVEオリジナル”インナードライブハブ”になり、ストレートスポーク&アウターニップルを採用。
大型ベアリング構造を採用しMTBハブもインナードライブシステムへ進化し、耐久性アップ!

スポークのクロス部分でスポーク同士が触れないようになっており、これもライド時の自然なフィーリングに貢献しているらしい、正直これに関してはピンポイントでは感じられなかったが、おそらくこれも含め上記のフィーリングにつながっているのは間違いなさそう。

スターラチェットを変更することで、ノッチ数を変えることも可能(40 / 60 / 80 / 100)。

MADE IN THE USA!

ENVEのリムはアメリカ ユタ州オグデンにある自社工場で作っています。
アメリカ製にはロマンがある‥それはあるかもしれない。

でも、それ以上に自社工場で自分たちの手で作ることのメリットは‥
◆サンプルがすぐにできる(中国工場などだと最短でも1種類作るのに2-3週間)
◆選手などからのフィードバックをすぐに反映できる(カーボン積層パターンをすぐに変えられる)

この新型Mシリーズ、なんと満足できる製品が発表できるまでに約130回も作り直しているそうです。
少しの妥協も許さないからこそ、絶妙な伸びを感じるこの製品、そしてこの精度が出来上がるのでした。

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