ホイールの速さは、リムハイトの深さだけでは決まりません。
空気抵抗を抑えることはもちろん大切です。
ただし、実際のロードでは、重量、横風での安定感、転がり抵抗、そして組み合わせるタイヤまで含めて、はじめて「速く走り続けられるか」が決まります。
ENVE SES 6.7は、フロント60mm、リア67mmの前後異形リムを採用したエアロホイールです。
深いリムによる高速巡航性能だけでなく、実走速度域での空力、扱いやすさ、軽さ、タイヤとの一体感まで考え抜くことで、ライダーが実際の道で速さを保ちやすい走りにつなげています。
平坦を速く巡航したい。
向かい風でも失速を抑えたい。
レースや高速ロングライドで、後半までスピードを維持したい。
そうしたライダーにとって、SES 6.7は見た目の迫力以上に、走りの中で違いを感じやすいホイールです。
この記事はこんなライダーにおすすめ
- 高速巡航を楽に保ちたい方
- 平坦基調のレースやロングライドで速さを求める方
- ディープリムでも横風で扱いやすいホイールを選びたい方
- 27〜28mmタイヤを使い、実走での速さと安定感を高めたい方
SES 6.7は、単にリムを深くして空気抵抗を減らすためのホイールではありません。
空力、重量、安定感、タイヤとの相性を組み合わせることで、スピードを出す瞬間だけでなく、そのスピードを長く保ちやすい走りを支えます。
32km/h域で差が出る、実走に近い空力性能
SES 6.7は、32km/hでの加重平均ドラッグにおいて、SESラインアップの中でも低い空気抵抗を示しています。

32km/h前後は、週末のロングライドや高速巡航で多くのライダーが使う現実的な速度域です。
限られた条件だけで速いのではなく、普段のライドに近い速度で抵抗を抑えられること。
ここにSES 6.7の大きな価値があります。
向かい風の中で速度が落ちにくく、集団内でもペースを維持しやすい。
数値以上に印象的なのは、いつもの速度域で脚を使いすぎずに進める感覚です。
48km/h域でも伸びを失いにくい、高速巡航の安定感
SES 6.7は、高速域でも優れた空力性能を維持します。
48km/h域では、より高いリムハイトを持つモデルに迫るドラッグ値を示しながら、SESの前後異形リムによって高ハイトホイールに求められる扱いやすさも備えています。

高速域で大切なのは、ただドラッグを小さくすることだけではありません。
スピードが上がった状態でもバイクを落ち着かせ、ライダーが安心して踏み続けられることです。
SES 6.7は、レーススピードの巡航でも伸びを保ちやすく、踏み直したときにも速度を乗せやすい走りにつながります。
60mm / 67mmの前後異形リムが、速さと安心感を支える
SES 6.7は、フロント60mm、リア67mmの前後異形リムを採用しています。
前輪は横風の影響を受けやすいため、安定感を重視した形状に。
後輪は空力効率を高めるため、より深いリムハイトを与えています。

前後で同じ形にしないのは、それぞれのホイールに求められる役割が違うからです。
フロントではハンドリングの落ち着き。
リアではスピードを伸ばす空力効率。
この組み合わせにより、SES 6.7はディープリムらしい巡航性能を持ちながら、横風の中でもラインを選びやすい走りを支えます。
1,457gの軽さが、ディープリムの重さを感じさせにくくする
SES 6.7の重量は、ホイールセットで1,457g。
60mm / 67mmのディープリムでありながら、この重量に抑えられていることは大きな魅力です。
リム重量実測
フロント:435.2g
リア:451.8g


エアロホイールは、平坦で速くても、加速や登り返しで重さが脚に残ると後半のペース維持が難しくなります。
SES 6.7は、空気抵抗を抑えるための深いリムを持ちながら、重量面でも妥協を許さない作りです。
平坦で速度を保ちやすく、ペース変化の多いライドでも踏み遅れにくい。
ディープリムの速さを、より長い時間使いやすくしてくれます。
23mm内幅と27〜28mmタイヤが、速さを路面に伝えやすくする
SES 6.7は、23mmのリム内幅を採用しています。
組み合わせるタイヤは、27〜28mmが中心。
細いタイヤで一瞬の軽さや数字を狙うのではなく、現実の路面で速く、安定して、安心して踏めることを重視しています。

23mm内幅は、27〜28mmタイヤを自然な形で支え、接地感と転がりの軽さを引き出しやすくします。
路面からの細かな振動を受け止めやすく、コーナーでもタイヤを安心して預けやすい。
長時間の巡航でも脚を削られにくく、結果として速さを保ちやすい走りにつながります。
速さを空力だけで終わらせない、SES 6.7の考え方
SES 6.7の速さは、リムハイトの見た目だけで語れるものではありません。

32km/h域でも48km/h域でも空気抵抗を抑えながら、1,457gという重量、60mm / 67mmの前後異形リム、23mm内幅、27〜28mmタイヤとの相性を組み合わせています。
空力だけを追えば、もっと極端な形にすることもできます。
しかし、実際のロードで速く走るためには、横風での落ち着き、踏み出しの軽さ、路面への力の伝わり方まで整える必要があります。
SES 6.7は、そのすべてを走りの中で使える速さへつなげたホイールです。
高速域で伸び、後半まで失速しにくい。
数値のための速さではなく、ライダーが実際に速く走り続けるための一本です。
理想の乗り味を実現するためにENVEがアメリカ生産にこだわる理由
10月にENVE Intern...
オグデンで人の手で作られるENVEのホイールとは-ENVEファクトリーツアー
前回ではENVEのあるアメリカ...
SES3.4/SES6.7にホワイトロゴモデルが新たに登場!
SES4.5で大人気のホワイト...


