高いエアロ効果と快適性

大抵のホイールは前後同じリムを使用し、一部では前後異なるリムハイトが採用されていますが、ENVEのSES(Smart Enve System)ホイールシリーズは、前後のリムハイトが異なる独自の設計がされています。

この特徴的なデザインは、フロントとリアそれぞれの役割に応じた最適化を施すことで、安定性と空力性能を両立しています。


SES(Smart Enve System)とは

ENVEの「スマートENVEシステム」SESの開発には、エアロダイナミクスのスペシャリスト「サイモン・スマート」の知見が活かされています。
サイモン・スマートは、空力デザインの第一人者として、F1や航空宇宙分野で培った経験をもとに、自転車ホイールの空力性能を根本から見直しました。
ホイールの空気抵抗だけでなく「ライダー全体の空気の流れを考慮する」という彼の革新的なアプローチにより、ENVE SESシリーズは、従来のホイール設計の枠を超えた製品へと進化しました。


フロントホイール:安定性とハンドリングを重視

フロントホイールは、安定性とコントロール性を最大化することを目的としています。そのため、リアホイールよりも低いリムハイトが採用されており、横風の影響を受けにくい設計です。
さらに、スポーク周辺の形状は、横風をスムーズに流す丸みを帯びたデザインになっており、走行中のバイク操作が安定するよう配慮されています。


リアホイール:空気抵抗削減を重視

リアホイールでは、空気抵抗の削減に重点が置かれています。高いリムハイトを採用することで、後方に流れる空気を効率的に制御し、ライダー全体の空力性能を向上させます。
また、スポーク周辺の形状も尖ったデザインとなっており、風の抵抗を最小限に抑える仕組みになっています。これにより、スピード重視の走行でも最大限のパフォーマンスを発揮します。