昨年登場したSES 4.5 PROから、1年ぶりの新モデルです。
今年の初めからレースで使用されているところが目撃されていましたが、いよいよ正式にSES 6.7 PROが発表されました。

ありがたくも今回、このホイールをテストできる機会を得られたので、早速地元のテストコースでインプレッションライドをしてきました。
テストホイール構成
ホイール SES 6.7 PRO
タイヤ SES RACE DAY TIRE
空気圧 4.7bar

SES 6.7から何が変わったのか
SES 6.7との違いは、外観的にはまずリムハイトになります。
| フロント | リア | |
| SES 6.7 PRO | 59mm | 65mm |
| SES 6.7 | 60mm | 67mm |
この変更は、UCIの規則に沿うためのものです。
ハブはSES 4.5 PROと同じINNERDRIVE PROを使用しています。スポークはAlpina 採用しています。

SES6.7PROの実測重量は、
・フロント: 684g(リムテープ、バルブ込み)
・リア: 802g(リムテープ、バルブ、ロックリング込み)
・ロックリングは9g、バルブは12g
前後合わせて1,477g


この変更が走りにどんな変化をもたらすのか。雨天ではありましたが、実際に走って確かめてみました。

走り出してすぐに感じた「進みのスムーズさ」
メインの比較ホイールは、普段使用しているSES 4.5です。
こちらもトップクラスの性能であると感じています。
自宅を出てすぐに感じたのが、SES 4.5より進みがスムーズなことです。
漕ぎ出した瞬間に進む感触は、4.5 PROに近いものがありました。

スプリントもかかりがいいですね。そこに相まって、エアロリムがロングスパートも可能にしてくれます。
シッティングよりも、ダンシングで進む際にこのスムーズさを感じることができました。
ダンシングの際にこれだけ進みの良さを感じるのは不思議です。
軽量ホイールの方が、このような印象を持ちやすいと思いますが、このディープリムでシャッキリとした加速感を感じるのは、予想を裏切られました。
40km/hから明確に変わる加速感
そこから、緩斜面のある道路へ向かいます。
30km/h台からの加速は期待通りの気持ちよさです。この加速感はENVEらしさを感じます。
大きく変わるのは40km/hからです。ここが4.5、4.5 PROとも違う加速感でした。

ここでのスピードが落ちないどころか、巡航スピードが体感的には1.5〜2km/hほど変わります。
この差は、このスピード域の中ではかなり大きな差です。
スピードが落ちないので、乗り手である私も次のペダルストロークを余裕を持って行えるため、さらに加速していく感じです。
頑張って維持しているのではなく、自然にスピードに乗っていってしまいます。
4.5でもこのような感覚はありましたが、この6.7 PROはさらに1段階上の加速感です。
アップダウンも、この勢いのまま進んでいってくれます。
これはまるで、子供がブランコを勢いをつけてどんどん大きく揺らすのに似ているなと思いました。
楽しくなって、どんどん漕いでしまいました。
さすが6.7 PRO、平坦最強だなと感じました。
ディープリムで登りはどうか
そんな感覚を持ちつつ、今回の最大のテストです。果たして登りをこなせるかどうか。
今回テストしたのは約4km、獲得標高150mほどのコースです。序盤は2〜4%ほどですが、ラスト1km弱は6〜9%ほどあり、ディープリムには少し不向きと思われる坂です。
ここを果たしてどんなふうに登れるのだろうかと、タイムアタックです!

序盤の2〜4%の坂はワインディングロードながらも、25〜32km/hほどで巡航。4.5より明らかに進みが良いことを体感しました。
この勢いで頂上までいきたいところですが、問題はラスト1kmです。重量的には得意ではない勾配ですが、果たしてどうなのか。
いざこの区間に突入しましたが、ここでも6.7 PROは軽快に進んでくれます。
さらに、家を出た時に感じたダンシングの軽快さがここで功を奏し、ダンシングでも軽快さを失わずに進んでくれます。

これまでの記録を約30秒更新
結果は、今までの記録より30秒ほど早く頂上に到達できました。
いろいろな条件があったとは思いますが、走行中に感じたあの速さは、記録上でも間違いではなかったです。
この速さを知ってしまうと、もう元には戻れないのではないかという、嬉しい心配が新しく芽生えました。
このホイールは、アタックしたくなる衝動に駆られます。
