ツール・ド・スイスで、タデイ・ポガチャルが総合優勝を飾りました。
なかでも印象的だったのが、ステージ4の個人タイムトライアルです。
ポガチャルは、マチュー・ファンデルプールをわずか0.31秒差で上回り、ステージ優勝。
TTでは、脚力だけでなく、姿勢、空力、安定感、そして速度を保ち続けるための機材が結果に直結します。
その新型TTバイクに装着されていたのが、ENVEのディスクホイールと、100mmハイトのフロントホイールでした。
0.31秒差を勝ち切るためのTT機材
ポガチャルが乗っていたコルナゴの新型TTバイクには、ENVEのディスクホイールと100mmハイトのフロントホイールが装着されていました。
タイムトライアルでは、わずかな差がそのまま結果に表れます。
ツールドスイスでの2位との差は0.31秒。
その差を生むのは、脚力だけではありません。
低い姿勢を保ちやすいバイク。速度を落としにくいホイール。横風の中でもラインを外しにくい安定感。
それらが揃って、最後まで踏み切れる状態を作ります。
ENVEとUAEが進める、実戦から生まれる開発
ENVEとUAE Team Emirates-XRGは、プロレースにおけるホイールとコンポーネント開発で深い関係を築いています。
UAE Team Emirates-XRGは、プロロードレースにおけるENVEの独占的なパートナー。
ENVEにとって、最も高いレベルで製品を試し、磨き込むための重要な開発現場です。
チームが求めるのは、単に軽いホイールではありません。
登りで軽く、平地で伸び、荒れた路面でも安定し、レースの最後まで信頼できること。
言葉にすれば、最高のホイールを作ること。
しかし、その要求に応えるには、素材、構造、空力、重量、耐久性まで細かく詰める必要があります。
シンプルな要求ほど、製品開発では難しくなります。
SES 4.5 PROに受け継がれるフィードバック
ENVEの製品開発を象徴する存在のひとつが、SES 4.5 PROです。

SES 4.5 PROは、ポガチャルとUAE Team Emirates-XRGからのフィードバックを受けながら開発されたロードホイール。
求められたのは、すでに高い完成度を持つSES 4.5を、さらに軽く、さらに速く、レースで使いやすくすることでした。
軽くすれば、剛性や耐久性を失いやすい。
空力を優先すれば、扱いやすさを損ないやすい。
反応を鋭くすれば、長いレースで疲れやすくなることもあります。
SES 4.5 PROは、リム、ハブ、スポークまで見直し、素材、設計、作り方を詰め直すことで、その要求に応えています。


数値だけを見ると、軽量化されたホイールです。
しかし本質は、レース後半でも脚を残しやすく、勝負どころでバイクを前へ進めやすいことにあります。
まとめ
ポガチャルのツール・ド・スイス総合優勝は、ライダーの力を示す結果でした。
同時に、TTステージでの0.31秒差の勝利は、機材開発の意味を改めて感じさせるものでもあります。
ENVEとUAE Team Emirates-XRGは、プロレースの現場で得たフィードバックをもとに、ホイールを磨き続けています。

最高のホイールを作る。
そのシンプルな言葉の裏には、素材、構造、空力、重量、そして実戦での使いやすさまで含めた細かな積み重ねがあります。
0.31秒の差を勝ち切るために。
そして、私たちが普段のライドで感じる速さ、軽さ、安心感につなげるために。
ENVEのホイールは、レースの現場から進化を続けています。

